4作目となるこのアルバムで、te'は自身のレーベル残響レコードから、メジャーに移籍。アグレッシブでむき出しのインスト・サウンドで、新たなフィールドへ闘いを挑む。手加減やら、はじめましての人への手心なんてものは、無論、皆無。この4人のハードコアな部分を全開に、轟音を、灼熱のまま飛ばしている。以前、te'と他のインスト・バンドとの違いは何かと問うたところ、「焼き肉に譬えるなら、他のバンドが肉、野菜、肉、野菜みたいに展開するんだろうけど、このバンドは肉、肉、肉、肉だ」と豪快に笑い飛ばしていたが、そのこってりとした超肉食なサウンド展開も、エネルギー過多な音も、作品を重ねる毎に増していくのだから、恐れ入る。もちろん、アンサンブルは巧みだし、ドシャメシャな爆音バンド/キワモノ的バンドなんかじゃ決してない。ただ、感情の底から天井へというレンジや、心の機微、湧きあがり渦巻くエネルギーといったものを音へと変え、生身の人間同士がせめぎ合うように奏でる圧倒的なサウンドは、たとえそこに言葉がのらなくともロックの本質そのものだと言うほかない。(吉羽さおり)