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昨年10月から今年の4月まで続いた自身最大規模のホール&アリーナツアー「SCARY MONSTERS TOUR」の多幸感をパッケージしたような佳曲。イントロからシンガロングとハンドクラップが目に浮かぶ、そぎ落とされたアンサンブルなのに大きなスケール感の音像を生み出している。編曲にバンドと共に、これまでのライブや作品にも参加しているトランペット奏者の山田丈造が名を連ねているだけあって、ホーンの華やかなアレンジが秀逸。ピアノも加わり、ソウルをポップに昇華した仕上がりになっている。一方で、こういう曲調だからこそ、小気味いいビートなどロックから離れられないバニラズの姿勢も浮き彫りに。男女が衝突と恋慕を繰り返すストーリーを畳み掛けながら、美しいハイトーンをサラリと混ぜる牧達弥の歌声にも聴き惚れずにはいられない。《呼び覚ませ Calling Calling》という口ずさみたくなるサビを引き立てつつ、隅々まで細やかに練られているので、ラストに甘い余韻を残すピアノまで堪能してほしい。(高橋美穂)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年7月号より)
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