ホークウインドは69年結成の英国サイケデリック・バンド。ヒッピー・コミューン的な環境から、LSDやらなんやらをたっぷり食って出来上がった、筋金入りである。現在もバンドは存続中だが、今回リマスター再発になるのはその絶頂期、初期5枚のアルバムだ。
サイケといっても当時はプログレ扱いもされてたように、米国産のブルージーなサイケと違い、最先端のエレクトロニクスを導入し、ミニマルなリズムとキッチュでスペイシーな上モノ、奇想天外なぶっとんだ展開が特徴で、さらにヌード・ダンサーが乱舞するステージ、派手派手な衣装や化粧などで、当時全盛だったグラム・ロックの要素も吸収。なんとも面妖な個性を持った連中なのだ。
そうした個性が花開いたのが2作目『宇宙の探求』(71年)で、続く『ドレミファソラシド』(72年)とともに、掛け値なしの代表作。そしてその狂乱のライブの様子を収めた『宇宙の祭典』と、この3枚ならどれも外れなし。でもこんな感じの若いバンドって今でも一杯いそう。ロックのリサイクル化というより、その古びることのない奇想天外な尖鋭性を評価すべきだろう。(小野島大)