本作では、彼らのミクスチャー理念は“SOCIABLE DESTRUCTION”(社交的破壊)という見事な曲名に表れている。家や学校といった旧来のコミュニティが形骸化した現在、このスローガンは10年前よりもずっと切実に響く。つまり必要なのは、破壊(古い価値観の乗り越え)と社交(新たなコミュニティの創造)を同時に行うこと。近作のラテンフレイバーを引き継ぎ、ある種の包容力さえ感じさせる本作は、今という時代が求めるサウンドトラックでもあるだろう。
Kjが優れたロック詩人だと分かる“FIRE SONG”など、彼らのルーツが見える点でも貴重な一枚だ。(神谷弘一)