若手とは説得力が違う

ニュー・ファウンド・グローリー『レディオサージュリー』
2011年10月05日発売
ALBUM
ニュー・ファウンド・グローリー レディオサージュリー
ポップ・パンク界のアニキニュー・ファウンド・グローリー、実に7枚目のアルバムである。10年以上前、エモ/パンク・シーンの勢いに乗ってマイアミから登場し、アグレッシヴなギター・ワーク、クリーンで突き抜けるヴォーカル、10代の揺れ動く気持ちを代弁するリリック、全てがヘッズの大好物!で瞬く間にシーンの人気者になった彼ら。一時はハードコア寄りのアプローチも増え、バンド以外の活動も盛んになっていったが、そんな矢先にレーベルのゴタゴタで彼らは契約を失ってしまう。それでもファンからの信頼を失わなかった彼らはエピタフと契約し移籍第一弾となるアルバムをリリースしたのが2年前。

今作もその前作同様、全編に亙って「逃げも隠れもしない、俺達はこれで闘うんだ」という肝の据わったメッセージが熱い。よりシンプルに研ぎ澄まされたギターは確信と共に鳴らされ、相変わらず胸をかきむしられる疾走感で満ちているが、特に感動的なのはジョーダンのVo。ミドル・テンポでも全くぶれないハイトーン・ヴォイスの安定感は初期と比べると段違い。より力強くなった声を聴くだけで人生のコクを感じて憧れてしまう。やっぱり大好きだ。(塩澤淳)
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