ここに現実と未来がある

スラッシュ『アポカリプティック・ラヴ』
2012年05月16日発売
ALBUM
スラッシュ アポカリプティック・ラヴ
ロックの殿堂入りという人生に一度の特別な場をもってしても、ガンズのメンバー再集結は実現しなかった。10年の『スラッシュ』に続いて2作目のソロ・アルバムを作り上げたスラッシュは、その現実を受け止めながら自分にとって最善の未来へと歩を進めている。前作ではオジーからファーギー、イギー・ポップまで多彩なゲスト・ヴォーカルを迎えていたが、今回は前作に参加してワールド・ツアーも共にしたマイルス・ケネディ(アルター・ブリッジ)が全曲で歌い、曲作りもしている。ソロ作品とはいえ、スラッシュはあくまでギタリストに徹し、「俺はバンド・ガイだ」と公言する彼のバンドへのこだわりが表われ、現在のラインナップに確かな手応えを感じているのが伝わってくる。ガンズにしてもヴェルヴェット・リヴォルヴァーにしても、ヴォーカリストの件で歩みを断たれてきた彼だが、曲を作ってギターを弾きたいという思いや、これぞスラッシュという揺るぎないスタイルに合う歌声(やっぱりこういう高音ヴォーカルが好きなのかしら……)を探し求める旅に終わりはない。そんな強い意志が一音一音に込められたアルバムだ。 (網田有紀子)
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