大飛躍の一作

LEO今井『Made From Nothing』
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ALBUM
LEO今井 Made From Nothing
向井秀徳とのユニットKIMONOSで一躍注目を浴びたLEO今井の、ソロとしては4年ぶり3作目。これがもう、予想もしないようなすさまじい進化を遂げていて腰を抜かしてしまった。

以前の彼の印象は、「生真面目で几帳面なシンガー・ソングライター、音楽性は80年代テイストのニュー・ミュージック/シティ・ポップス。時々R&B、ヒップホップ、ニュー・ウェイヴ」というものだった。定規で測ったようなかっちり構成されたクールなアレンジやサウンド・プロダクションは色気に欠けるきらいがあったが、本作ではぐっとロック色が強くなった。もともとスマートでソフィスティケイトされた作風だったが、荒々しくタフなバンド・サウンドが加わることで、いっそう魅力的になった。アレンジはニュー・ウェイヴでオルタナティヴで一筋縄ではいかないひねくれぶり。打ち込みと生演奏のバランスも抜群だ。ときおり織り交ぜられる和風なテイストは向井からの影響もあるだろうか。

ともあれ、男子3日会わざれば刮目して見るべし。4年という歳月は彼を大きく成長させるには十分だった(小野島大)
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