およそロックが描き得るダイナミズムと輝度と剛性のすべてを高純度凝縮させながら、希望を「探す」のでも希望へ「向かう」のでもなくその轟々たるサウンドを絵筆として暗闇のど真ん中に希望を描き出す“Paint it Out!!!!”。そして、ヘヴィでハードコアな攻撃性とエッジ感の限りを尽くして聴く者すべての焦燥感と葛藤を焼き払って重い扉を開け放ってみせる“CRASH”……神戸発ラウド・ロック暴れ猿=KNOCK OUT MONKEYのメジャー第1弾シングルとなる今作からあふれ出してくるのは、切実な表現として/多幸感に満ちたエンターテインメントとして最強の武器であるロック・ミュージックへの確信そのものだ。ヒップホップやレゲエまで含め4人それぞれ多様なルーツを内包しながらも、それらの音の銃口をすべて「今、ここ」を撃ち抜くという一点にフォーカスさせたその音と歌は、鳴った場所をロックの爆心地に変える力に満ちている――ということが、今作の2つの楽曲と、同梱DVD収録の『reality & liberty』ツアー・ファイナルの、熾烈な爆音が高揚感のマグマを噴き上がらせる場面からも伝わるはずだ。(高橋智樹)