インディ界のAC/DC

スレイ・ベルズ『ビター・ライバルズ』
2013年11月27日発売
ALBUM
スレイ・ベルズ ビター・ライバルズ
あるいはラモーンズでも、モーターヘッドでもいいんだけど……。デレク・ミラーの激しくディストーションされたギター・クランチと、アレクシス・クラウスのガーリーなヴォーカル、そしてローファイ・ドラムマシーン・ビートという斬新な組み合わせの絶妙な化学反応により、一気にインディ界の人気者になったスレイ・ベルズ。基本、ワン・アイディアで注目されたわけで、だいたいこの手のバンドは、そこから進化するのにもがいて自滅の道を辿るのだが、彼らの場合は3枚目になってもその鉄壁の方程式を崩さないのが清々しい。いや、前進が皆無なわけではない。今作はアレクシスがソングライティングに前より積極的に加担し、カニエやビヨンセとの仕事で知られるアンドリュー・ドーソンがミックスを手掛けていて、確かにその結果、よりポップでマスなサウンドに仕上がっており、歌の見せ場も増えている。しかし、フィル・スペクターが手掛けた5枚目がパンク一辺倒の最初の4枚とはまるで違うと主張するのはラモーンズのコアなファンだけのように、大局的にはあまり関係ないような。1、2枚目好きだった人は躊躇う理由ゼロ。(内田亮)
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