――そうやって11年を経てきて、いよいよメジャーデビューですが、今回の話が決まった時はどう感じましたか？

so-heyメジャーデビューには別にこだわってはいなかったですけど、正直、決まった時は嬉しかったですね。いろんな人に自分たちの曲が広がるだろうし。

Yukioバンドとしても、めちゃめちゃいいタイミングだったなと思っていて。この前に集大成的な意識でフルアルバムを作ったから、じゃあ今後このバンドはどう進んでいくのか？って悩んでしまう時期で。ちょうどそのタイミングで、アニメのタイアップで、しかもメジャーっていう、フィールドがひとつ上がったところに拾ってもらったっていうのはめちゃくちゃデカいと思います。

――歌詞がアニメの内容とちゃんとリンクしてるんですよね。でも、同時にバンドのストーリーにも重なっているのがすごいと思って。たとえば《変えてやろうこのscene》とか、ALL OFFがここから先勝っていくぞ！っていう気持ちが表れている。

so-heyそうですね。まず、『ヘヴィーオブジェクト』っていう作品の世界観とかストレートな感じも僕たちに合ってたんだと思うんですよね。歌詞は、作品のことと自分たちのことを同時に考えながら自然にできてきて。寄り添いすぎず、エゴを出しすぎずっていうバランスはうまくとれんじゃないかなと思います。

――この曲はアニメや作品のファンはもちろん喜んでくれる曲だと思うけど、フックも詰め込まれているし、ライヴでも絶対盛り上がると思うんですよ。だから、ALL OFFのファンも嬉しいんですよ。

so-heyすでにライヴではやり始めてるんですけど、やっぱり反応はすごくいいですね。曲が広まればさらにすごいことになるんじゃないかな？　どんなバンドにも、運命を変える1曲ってあると思うんですよね。これがそういう曲になってくれたらなって思います。

――これから先、今まで来なかったようなお客さんもライヴに来ると思うんですよね。だから、作るにあたって聴き手の範囲がすごく広がっていると思います。たとえばフェスで勝つための曲っていうことじゃなくて、もっと広く、お茶の間まで射程に入っている。

so-heyうん、アニメをいつも見ている方が普段聴かないタイプの曲だと思うんですけど、そこに新しい価値観を自分たちが持ち込めたら嬉しいなと。僕らを入口にして「あ、こういうのもかっこいい」って思ってもらえたらっていう願いも込めて書きました。

――すごく幸福なコラボレーションだと思います。では最後に今後のヴィジョンを。

Yukio僕らもいい汗がかける場を提供できる絶対の自信があるので、そこに飛び込んできてほしい。いろんな人に輪の中に入ってきてほしいです。

so-hey無駄に歴史が長い分（笑）、アウェイという概念がなくなっているので。どんな場所でも意地でも楽しませて帰らせます。