JAPAN'S NEXT vol.6 NOWEARMAN/WANIMA/04 Limited Sazabys/SUPER BEAVER/BLUE ENCOUNT

2015年2月8日、代官山UNITに会場を移しての1回目。その新たな門出を爆音で祝福するJAPAN’S NEXT vol.6、最初から最後まで圧巻、でした。オープニングアクトのNOWEARMANに始まり、WANIMA、04 Limited Sazabys、SUPER BEAVER、BLUE ENCOUNT。このメンツでイベントをやれたことは、ちょっとだけドヤってもいいんじゃないでしょうか。ドヤ。というわけでレポートとフォトギャラリーをお届け。参加した人は思う存分反芻してください。残念ながら参加できなかった人は、全力でイメージ膨らませてください。それでは、どうぞ!

all pics by 鈴木公平

ロッキング・オン・ジャパンによる「JAPAN’S NEXT」は、誌面記事とコンピレーションCD、そしてライヴ・イベントによる多角的な視点で、音楽ファンと共に新世代アーティストたちをフォローしてゆく企画だ。2014年1月に第1回が開催されたライヴ・イベントは、今回が通算6回目。東京・代官山UNITに舞台を移し、切磋琢磨しつつキャリアを重ねてきた新世代アーティスト5組が、ソールドアウトの会場を大いに沸かせてくれた。ロッキング・オン・ジャパン編集部の小川智宏が日頃の感謝を込めて「JAPAN’S NEXT」の趣旨を説明すると、いよいよパフォーマンスの幕開けである。

NOWEARMAN

今回、オープニング・アクトとしてステージに立ったのはNOWEARMAN。昨年12月3日、only in dreamsより同レーベル主催=後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)プロデュースのアルバム『MAN NOWEAR』をリリースした3ピース・バンドだ。中村大樹(B)と高藤新吾(Dr)によるしなやかで力強いボトムが立ち上がり、長髪で目元までが覆われた長野智(Vo・G)は印象深いギター・リフレインをドラマティックに膨らませながら男気溢れるヴォーカルを投げ掛けてくる。捩じれたフレーズで自由に時間を支配してしまうような“Stars”は、NOWEARMANというバンドがロック・ミュージックに寄せる、密かな野心の形にヒリヒリとさせられるようだ。酒やけしたR&Bシンガーの如き歌声と、ディレイ・ギターによる鮮やかな空間系サウンド・コントロールとのコントラストがとても面白い。激しく髪を振り乱す原始的/衝動的なパフォーマンスでありながら、同時に構築美を見せつけるアート・ロックでもあるわけだ。青白い炎のように静かに揺らめいて燃え上がり、観る者をグイグイと惹き付けるステージであった。

  • 01. Young Old Man
  • 02. Stars
  • 03. 新曲
  • 04. Merry Go Round
  • 05. Everything(未発売曲)

WANIMA

昨年10月に、PIZZA OF DEATHから初の全国流通盤『Can Not Behaved!!』を発表した熊本出身の3人組、WANIMA。ハットもハーフ・パンツもカラフルな松本健太(Vo・B)は、「日本で一番ロッキング・オンが好きー!」と憎めない笑顔で言葉を投げ掛け、“Hey Lady”の歌い出しでいきなり大シンガロング&ジャンプを巻き起こしてしまう。この陽気なメロディック・パンクスは、「日本の皆さんこんばんはー、テイラー・スウィフトでーす」だの「プーさんよりも、くーまーモン♪」だのと放っておけば幾らでもジョークを飛ばしまくるけれども、その強靭で迷いのないメロディの突き抜け方においては、比類なき実力を示してくれる。スタイルが細分化されたロック/ポップ・ミュージックの時代に、これほどメロディを信じ抜き、メロディの力で世の中を突き動かしてやろうとしていること自体が奇跡的だ。藤原弘樹(Dr・Cho)も西田光真(G・Cho)も一丸となり、飛ぶような勢いの疾走感でパフォーマンスを繰り広げていった。「最後の曲になります!」と披露されたのは、松本の祖父が漁師として働いていたという熊本の天草を舞台にMV撮影を行った、珠玉の“1106”だ。ところが、直後に率先して「アンコール!」と声を上げ、“THANX” も投下してしまう。晴れやかな笑顔で去る姿にも納得の、痛快極まりないステージだ。

  • 01. Hey Lady
  • 02. 雨あがり
  • 03. 1CHANCE
  • 04. 昨日の歌
  • 05. BIG UP
  • 06. 1106
  • 07. THANX

04 Limited Sazabys

WANIMAのアルバム・ツアーにもゲスト参加(2/13神戸、2/14京都)する04 Limited Sazabysは、HIROKAZ(G)によるギター・フレーズが煌めく“Now here, No where”からパフォーマンスを切り出す。続く“Remember”では、追い立てるようなKOUHEI(Dr・Cho)のビートの中でGEN(B・Vo)の少年のようなハイトーン・ヴォイスとRYU-TA(G・Cho)の迫力スクリームが猛スピードの中でスイッチし、限られた持ち時間の中でも曲また曲、と間髪入れずに畳み掛けてフロアを沸騰させていた。出演アーティストの顔ぶれに触れて「熱い奴らばっかだし、言葉を大切にしている奴らばっかだけど、その中でも一番でいたいんで、よろしくお願いします!」と意気込みを伝えるGEN。その後に披露された“swim”の、メッセージに音楽の生命力を宿らせるような名演は実に素晴らしかった。険しい人生の道程を掻い潜るような激情のサウンドがあれば、どこまでもチャーミングなメロディとビートが零れる“labyrinth”もあり、しっかりとバンド表現の幅広さを見せつけてゆくステージだ。オーディエンスの一際大きな嬌声を浴びる“monolith”は、ステージ狭しとギターを抱えて跳ね回るRYU-TAのエキサイトぶりも圧巻。この4月にはアルバム『CAVU』でいよいよメジャー・デビューを果たすフォーリミから、目を離してはいけない。

  • 01. Now here, No where
  • 02. Remember
  • 03. Any
  • 04. Chicken race
  • 05. swim
  • 06. labyrinth
  • 07. midnight cruising
  • 08. monolith

SUPER BEAVER

上杉研太(B)、藤原“26才”広明(Dr)、柳沢亮太(G)が鮮烈な音出しを放つや否や、不敵な面構えで中央に進み出て「今日この場所を選んでくれたあなた、全面的に信頼して歌うからな」と言い放つ渋谷龍太(Vo)である。4番手となるスロットに登場したのは、SUPER BEAVERだ。全身を震わせ、頭を掻き毟りながら“歓びの明日に”を歌う渋谷。確かにメロディを歌ってはいるのだけれども、その一言一句に込める思いがそうさせるのか、言葉が「置かれる」という印象の重みを感じさせるパフォーマンスである。昨年のシングル曲“らしさ”は、豪快なアンサンブルに乗ったメッセージがずけずけと触れる者の胸に押し入ってくるような感触だ。「意志と意志がぶつかりあうってのは、本当に気持ちいいです。来たくて来たんだよな? その意志を100パーセント、尊重します」と告げながら、渋谷は4/1にリリースされるニュー・アルバム『愛する』についてステージ上で初めて発表すると、恐るべき熱量でエモーショナルな新曲“証明”をプレイしていった。言葉のヴォルテージとせめぎあうように荒れ狂う、柳沢のギター・プレイがまた凄まじい。言葉の上辺を信じ切ってしまうことは危険で、だからこそ言葉に込める思いが重要だ、と語る渋谷は、「すべて、初めまして、って気持ちで言葉を紡げたら、最高だなって思ってます」と告げ、この日の最終ナンバー“ありがとう”へと向かうのだった。重みも色合いも特別な「ありがとう」が、そこには響き渡っていた。

  • 01. 歓びの明日に
  • 02. らしさ
  • 03. 証明(新曲)
  • 04. ありがとう

BLUE ENCOUNT

さあ、今回のトリを務めるのはBLUE ENCOUNTだ。田邊駿一(Vo・G)がギターを爪弾いて“HANDS”を歌い出し、「最後まで残ってくれてありがとうー!」と言葉を投げ掛ける。先に書いてしまうと、持ち時間ゆえに田邊らしいロングMCは控えられていたが、それでもすべての楽曲において率直なメッセージがズバズバと飛び込んで来るブルエンらしいライヴの熱さは揺るがなかった。「1回目からいいメンツが出てて、ずっと出たかったけど声かかんなくて、俺たちネクストじゃねえ、って思ってたらいきなりトリで(笑)。これからも続くと思うんですよ。新しいバンドどんどん出て来ると思うんだけど、次の奴らが出たくないって言うくらい、JAPAN’S FINALにしたいんですよ!」と田邊が告げ、“JUST AWAKE”は今にも黒煙を巻き上げそうな豪腕グルーヴで放たれる。辻村勇太(B)によるシャウト混じりのコーラスも見事に嵌っていた。一方、“ロストジンクス”では江口雄也(G)の華麗なタッピングが決まり、オーディエンスを逃れられないダンスの熱狂へと追い込んでしまうのだった。

「テレビとか雑誌とかで、次はこれだ、って言っても、聴いてくれるあんたがたがいないと、成立しないからね」と告げながら、この日の出演バンドから受け取った刺激や交流について語り、WANIMAとは故郷・熊本での高校生時の対バン以来、10年振りの再会&共演となったことを喜ぶ田邊。「笑って立たせてくれてありがとう! 2015年もいろんなバンドが出て来ると思うけど、俺たちがあんたがたを連れて行きます!」とトリらしい振る舞いで挨拶し、渾身の本編クライマックスは先日リリースされたばかりのシングル曲“もっと光を”だ。これまでのライヴ定番曲と同じレベルで、早くもアンセムと化してしまっている。そしてもの凄いスピードでアンコールに応えると、ジャパネクTシャツ着用の高村佳秀(Dr)も「来てる人の中でもトップクラス、お客さんとして来たかったくらい楽しいです!」と挨拶する。田邊はあらためて“もっと光を”について「今届けたい曲はこれ」「ガツガツ聴いてください」と語り、「今日出た5組、絶対あんたを裏切りません!」と“HALO”に向かっていった。言葉が紡ぐ歌、思いを運ぶ音楽、その重さを味わって帰路に着く、そんな濃密な1日であった。(小池宏和)

  • 01. HANDS
  • 02. THANKS
  • 03. JUST AWAKE
  • 04. ワナビィ
  • 05. ロストジンクス
  • 06. NEVER ENDING STORY
  • 07. もっと光を
  • (encore)
  • 08. HALO

↑TOPに戻る

最新ブログ

フォローする