ROCKIN'ON JAPAN 早出し!!INTRODUCTION
KANA-BOON

KANA-BOON

3rdアルバム『Origin』に刻む、
新たな原点とは?

3rdアルバム『Origin』は、そのタイトルのとおり、KANA-BOONの「原点」を刻んだ作品である。彼らがデビューから走り続けてきた道の上で落としてしまったものや失くしてしまったものを拾い集めて、バンドを始めた「あの頃」に感じていたような音楽やバンドの楽しさを取り戻すためのアルバムだ。しかしそれは同時に、たくさんの夢を必死になって叶えてきた先で、もう一度バンドの物語を始めようとするポジティヴな意志のアルバムでもある。『ROCKIN'ON JAPAN』3月号に掲載する谷口鮪(Vo・G)へのインタヴューから彼の発言の一部をお届けする。

インタヴュー=小川智宏 撮影=桑島智輝

「楽しいと感じなきゃいけない」っていうのがすごく強くて。同級生の男4人で遊んでいる楽しさはあるんですけど、対音楽になった時に、充実感とか達成感みたいなものがそんなになくて。音楽を始めた頃は自然にあったものなのに。それがショックやった

自分とメンバーとの距離感を正したい。それはこれからもバンドであるならば絶対にあったらあかん距離感で、それを正したい、足並みを1回揃える必要があるっていうことを伝えて。そしたらメンバーもその距離感は感じていたけど、その距離を詰められない自分たちに対してのストレスもあったらしくて

先を考えるのがきつくて、それでしんどかったっていうのもありますね。いろんな景色を見たけれど、それより大きなものを見なくちゃいけない中で、その自信がなかったり、怖かったりして。このままここに居続ければいいじゃないかって囁く悪魔の声もありつつ(笑)、でもやっぱり根本的にはそうじゃないって言っているもうひとりの自分もいた

タイトル通り、「原点」に戻ろうって。何をするにも充実感と悔しさがあった、あの頃に戻っていきたかった。デビューしてからここまでいろんなものを得て、その分失ったものは自分たちにはでかすぎて。ここからはそれをちゃんと取り戻しに行きたい。もう1回純粋に音楽を楽しみたい

自分たちはヒーローなんだって。スターよりももっと身近で、なれる可能性があるもの。思い返せばちゃんとスターに憧れたことなんてたぶん1回もないんやろうなって思って

続きは2016年1月30日(土)発売のロッキング・オン・ジャパン 3月号で!

ロッキング・オン・ジャパン
  • ROCKIN’ON JAPAN 2016年3月号

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