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・「愛」を花にたとえるとしたら?
 luki たんぽぽ。その辺に転がっているけど、根は異様に深く、ときに何処へでも飛んで行く軽薄 さが
 日食なつこ 決して主役にはならないけど、あるとものすごく主役が引き立って綺麗に見える花

──次の質問は、ちょっと概念的な、人生観的な話に変わるんですが、「あなたにとっての愛を花にたとえる としたら?」。lukiさんは「タンポポ」。理由は「そのへんに転がっているけど、根は異様に深く、時に何処へでも飛んでいく軽薄 さが」と。

日食 おもしろい。

luki そういう感じですね。

──そして、日食さんの答えが「決して主役にはならないけど、あるとものすごく主役が引き立ってきれいに 見える花」。

日食 はい。どの花っていうのはよくわかんなかったんですけど。べつに愛っ てなくても生きていけるというか、最低限の生活してれば普通に生きていけるけど、あるとまずいごはんもおいしくなるし、ただの 電車の移動もすごい楽しくなるしっていう、すごいおいしいおかず的な感じですかね。なんかそういう要素かなと思って。

──おふたりとも「花」って言った時に、バラとかヒマワリとか、そういう主役級の花じゃないってところが おもしろいなと思って。

luki 愛ですもんね。

──やっぱり主役、パッと目立つものというよりは、日常的にそのあたりにあるものっていう感じでしょうか 。

luki はい。

日食 そうですね。愛が主役になっちゃったら駄目な気がするっていうか。

──それはなぜでしょう。

日食 誰かを好きになるとかすごい大事に思うとかっていう感情に自分を全部 持ってかれたくないなっていうか。あくまでも2番目であってほしいっていう。やっぱ表現者であるからには……すごい愛って主体的 じゃないですか。盲目になるとかよく言うけど。そうやって盲目になっちゃったりして表現がガタガタになるのはいちばんやっちゃ いけないなって思うので。

luki へえ。

──自分が一主体であるっていうよりは、客観的に見ていたいというか、表現者としての自分が、いちばん大 事で、守るべきものっていうことですか?

日食 そうですね。なので自分がドンっていて、後ろでパーって咲いててほし いなっていうイメージです。

luki そうなんだ。かっこいいな。私は翻弄されたいですけどね、愛に。どちらか というと。でもされないので(笑)、悲しいなと。だからタンポポなんです、みたいな。ほんと、バラのように咲いててほしいです けどね。

──でも、タンポポってほんとすごいじゃないですか。雪の下でもずっと根を張って。

luki あれ掘ってみたことあります? すっごいんですよ。こんなタンポポでもこ ーんな根っこがあって、下のほうまで掘れないぐらい深い。

日食 掘ったんですか?

luki タンポポコーヒーをつくろうと思って。肝臓にいいので。あ、酒飲みなので (笑)。掘って、すごい深いんですけど、根を使うんです。それを乾かして煎るとなるって聞いたんですが、すっごい大変で1本で やめました(笑)。

──ほんとにまさに、そのへんにあるんだけれど、でも根深いんですね。

luki 根深いですね。きれいじゃないですね。

──なるほど。なのに、どこにでも飛んでいっちゃうと。

luki そうですね。

日食 それいちばんおもしろいと思いました。

luki ね。愛してるって言ったじゃない!みたいな(笑)。そっち行く!?みたいな (笑)。

日食 もう今ので1曲書けそうですね(笑)。

・3年後の自分に訊いてみたいこと
 luki 生きていますか?
 日食なつこ 遊び心を忘れていないかどうか

──最後の質問です。「3年後の自分に訊いてみたいことは?」。lukiさんの答えが「生きていますか?」。

luki はい。なんか、あんまり想像つかないというか。いつも明日死ぬような気が してて。生きてたらいいなって。

日食 でもその、生きてるかどうかわかんないっていうの、すごくいいですね 。明日があるのが当然と思ってないっていうのも、自分の衝動とかにつながるし。すごい素敵です。

luki 今日を一所懸命生きる力になるかもしれないです。

──対して日食さんの答えが「遊び心を忘れていないかどうか」。

日食 はい。やっぱ曲書いたりする時って、おもしろくないと人って聞かない と思うので。思いを詰め込みすぎたりとか、技術的になりすぎたりとかして、耳が嬉しい曲が書けなくなったりしてないかなってい う。3年の間に絶対いろんなことを経てると思うんですよね。嫌なこともいっぱいあるだろうし、いい意味でも悪い意味でも精神的に 歳とってると思うので。で、歳をとっていろんな知識を得たなかで、それでも知識に負けないで瑞々しい楽しさというか、そういう ものを変わらず打ち出し続けていられるかなっていう。それはすごい思いますね。なのでそういうふうに訊いてあげたいです。

──自分への戒めというか、今、肝に銘じてるってことですよね。

日食 そうです、そうです。3年後じゃなくてもずっと訊いときたいですね、そ れは。

──そうですよね。だから、ふたりとも、たとえば5年後、10年後、何年後に設定しても同じ答えなのかもしれ ない。

luki そうですね。

日食 ですね。

──そういう根本的な問いという感じがしました。ライヴはお互いにまだ見たことがないと伺ってますが、お 互いの音楽を聴いてみて印象というか、ひとことで表すと?

luki ひとこと。難しいな。いっぱいあるからな……でも私は日食さんに「潔い」 っていう、なんかそういうまっすぐなものを感じました。天に向かってまっすぐ進んでいく竹のような清々しいものを感じました。

日食 ありがとうございます。そこは目指してるところではあるので、伝わっ てるのは嬉しいです。lukiさんはすごい、「ニュアンス」って感じですね。核心は掴まないけど、音だったりとか使ってる言葉だっ たりとか、あとミュージックビデオだと立ち振る舞いとか持ってるアイテムだったりとかで、じわじわと外側から相手を包んで意味 を伝えてくっていう。なんかそういう音楽だなと思って。

luki なるほど。ありがとうございます。

──たとえば、自分の音楽のなかでいちばん強いところってなんだと思いますか?

日食 うーん、なんだろうな。単純にその、小学校くらいからずっと曲をつく ってるなかで、長くやってるので自分のなかで揺らがないものがあるっていう自信だけはありますね。最近始めたとかじゃないので 。もうずっと続けてるなかで、何っていうのはないんですけど、1本の芯があるっていうか。その自信だけはあります。

──その1本の芯って具体的にいうと「外れとか例外を怖れない」ってことですか?

日食 あ、そうですね。まさにそんな感じで。もう外れても外れても、外れた もん勝ちみたいな感じですかね。

luki 私はもう、揺らいで揺らいできてますので(笑)。そっちに行ったらこうや ろうかなあみたいな。

──常にどんどん変化しているのって、自分で次はこういうことをやってみたいなと思って進んできてるんで すか?

luki そうですね。勝手になんかそういう雰囲気になってくるので。次にやりたい ことが出てくるので、そしたら逆らわずにやってみようかなってなります。

日食 自由度高くていいですね。羨ましいな。

luki 一貫してないので(笑)。

──でも、今伝えたいことにいちばん合う形を模索してるっていうことですよね。たとえば最新作でEDMを取り 入れたことも。

luki 今はそんな感じが自分的にはしてて、はい。

──つまり、「変化を怖れないこと」って、確かに変わり続けてはいるんだけど、変化し続けることも、その 時に合う最適な方法を選び続けてるっていう意味でいうと、揺らいでないってことなのかな、と。

luki どっかで、図太いから、変化しても変わんないぞっていうのがあるのかもし れないですね。

日食 あ、でもそれは逆に羨ましいですね。変化し続けて常にいろんな波に乗 っていくっていう貫き方っていうか。それもおもしろいですね。たぶん私はできないので。自分でこれって決めちゃった道の上に今 乗ってるので、そこを外れて新しいことに挑戦することの怖さが今わりとあるので。あ、こっちおもしろそうってなって、サッて素 早く乗り換えられる潔さ、それこそ潔さは、すごい羨ましいですね。

──なるほど。では、おふたりとビッケブランカさんが共演されるイベントが2月28日にあるんですが、そこへ 向けての意気込みをお願いします。

luki 日食さんもビッケブランカさんもいらっしゃるので、3人それぞれがやりたい ことを同じ日にやって、それがお客さんにおもしろく見えたらいいなと思いますね。

日食 今lukiさんといろいろしゃべってて、ふたりの違いとか、逆に似てる部 分とかすごい出てきておもしろいなと思って。たぶんビッケブランカさんとも(そういう部分が)すごいあると思うので、3人が28日 の夜に集う意味っていうか、3人のなかでの違いと似た部分がどういうふうに折り重なっておもしろいイべントになっていくのかなっ ていう、すごい楽しみがあるので。その日はほんとに自分の我を出して、これが日食なつこだ、これがlukiさんだ、ビッケさんだっ ていう感じで、我の張り合いをしたいなっていう感じですね。

提供:エル・ディー・アンド・ケイ

企画・制作:RO69編集部

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