ROTH BART BARON 壮大な音とファルセットヴォイスが描き出す世界と未来

あなたはROTH BART BARONというバンドをご存知だろうか。2008年頃に結成され、以来、自分たちのペースと世界を守りながら少しずつリスナーに「発見」されてきたふたり組である。シガー・ロスやフリート・フォクシーズを引き合いに出される、壮大なスケールのサウンド。圧倒的な純粋さをもって響く、美しいファルセットヴォイス。東京のインディーシーンを中心に活動しながら、決してそこに埋もれることなく、彼らは自分たちの音楽と向き合い続けてきた。そんなロットが、2014年の『ロットバルトバロンの氷河期』に続いてリリースするのが、3枚目となるアルバム『ATOM』である。主にカナダ・モントリオールで録音されたこのアルバムには、前作よりもはるかに色彩豊かな「生きている」音が封じ込められている。現地のミュージシャンとコミュニケーションを深めながら産み出された音、そして現代に対する違和感と未来に対する希望が織り重なった歌詞。ここには、これまでの彼らにはなかったタフなメッセージがある。日本人にとっては文字通り「未来の象徴」としての意味も重なる名前がついた『ATOM』は何を物語るのか。三船雅也(Vo・G)に訊いた。

インタヴュー=小川智宏

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