新作アルバム『Wake Up』を完成させたエレファントカシマシ 。
『ROCKIN'ON JAPAN』では、アルバム完成の二日後に、宮本浩次へインタビューを敢行。忙しなくも充実した日々のなかで、音楽を形にすることの喜びを知り、「これが俺だ」と覚醒したと語る宮本。
以下、その発言の一部をお届けする。

インタビュー＝山崎洋一郎　撮影＝半沢克夫

『紅白歌合戦』は、ほんとに嬉しかった。そうやって自分たちが認められつつある――私は誇大に物事を解釈するから、ものすごいテンションで受け止めていまして、30周年の祝福ぶりを。日本中が俺を祝福してるくらいの感覚で、そんないい気分をそのまま音楽に入れることができた。

1週間のうちに9個の仕事を、1日1個だと2個余るぜみたいなことを（笑）、1週間でやってるっていうのが、それこそが俺の歩みであるっていう。バンドの音が嫌だ嫌だとかって言っておきながら、このバンドを35年にわたって続けている。それが俺だったっていうことに覚醒した

“いつもの顔で”は、私が感音性難聴で左耳が聞こえない時期から立ち直って、それこそマーヴィン・ゲイとかそういうものを一所懸命聴いて。あの時期ほら、俺、もうたっくさん曲つくってたから。そのなかの１曲なんです

エレファントカシマシでやるんだったら、エレファントカシマシっぽく見せるものを発展させるんじゃなくて、この4人で徹底的にリハーサルをして、4人の音像っていうのをいちばんのキーワードにしてやる、やらなきゃいけない時期に来たんじゃないかってちょっと思います。これ、またちょっとバンド幻想に還っちゃって危険なのかもしれないけど、一度そういう方向っていうものをとことん追求するべきだと思う

続きは2018年5月30日（水）発売の『ROCKIN’ON JAPAN』7月号で！

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