HYDE、最新シングル『LET IT OUT』でロック新次元に立つ! 逆境に見出した「世界との向き合い方」とは? 最新インタビュー

HYDE、最新シングル『LET IT OUT』でロック新次元に立つ! 逆境に見出した「世界との向き合い方」とは? 最新インタビュー

いつかコロナ禍が明けた時に、「つらいことあったけど、でっかい声出して吐き出そうぜ」って歌えれば、すごく感動的な曲になると思う

――前回の『BELIEVING IN MYSELF / INTERPLAY』以降の最新型の所信表明として、ものすごく機能的な一曲ですよね。

「ありがとうございます。まあ、前の曲(“BELIEVING IN MYSELF”)はタイアップもあったんでね。そのイメージも入れないといけなかったんで。今回は……ないんですか? タイアップは(とスタッフを見る)」

――はははは。

「まあ、ないみたいなんでね(笑)。思いっきり自分の好きなように――本当に自分がかっこいいと思う曲を目指しました。アメリカとかをツアー回った時に『この曲があったらいいな』っていうような曲を、今は集めている感じですかね。この曲で勝負したいなって」

――《When your life feels hollow/Just let it out》っていうフレーズは、特に今の状況の中で、強烈なメッセージ性をもって受け取る人は多いんじゃないかと思うんですけど?

「まあ、アルバムの一曲目を意識してたんで、《Wake it up(目覚めろ)》からスタートして――いつかコロナ禍が明けた時に、『つらいことあったけど、でっかい声出して吐き出そうぜ』ってアンセムのように歌えるのであれば、すごく感動的な曲になると思うんですよね。そういうのを目指しましたね。まあ、今でも吐き出したい気持ちはいっぱいあると思うんで、今でもいいと思うんですけど、明けた時にはさらにパワーを発揮する曲になるんじゃないかなと思っています」

――カップリングが、フェスバージョンの“GLAMOROUS SKY”で。かなりBPM速いですよね。

「速いです(笑)。これは――日本のフェスに出ることが最近多くて、その時にメジャーな曲をやると、すっごくウケるんですよね。じゃあ、“GLAMOROUS SKY”は僕が作曲しているから、せっかくなんでさらにフェスバージョンで、パンキッシュにやったら面白いんじゃないかと思って、PABLOにアレンジしてもらって。ライブでももちろん盛り上がるんですけど、せっかくなんでレコーディングしようと」

――“GLAMOROUS SKY”は以前、一回英語バージョンでもセルフカバーしてますからね。

「そうですね。あれは逆に、海外を意識してたと思います。今回はもう、『お前ら好きだろ? こういうの』っていう(笑)。フェスでこれはもう、圧倒的なパワーを発揮しますね」

ツアーでアメリカを回るより、「面白いアーティストがいるな」って思ってもらえるのは、ひょっとしたら配信のほうが早いかもしれない


――2020年っていう年は、L'Arc~en~Cielもツアーの途中からコロナの影響を受けて公演中止になりましたし。おそらくHYDEさんソロでも、コロナの状況がなければ「次はいつ海外ツアーに行くか」的な展開も考えていらしたかもしれないな、と想像していたんですけども。HYDEさん自身、2月以降のコロナの状況の中で、どんなことを思いながら過ごしてらっしゃいました?

「いや、もう……やる気なくなったなと。結構、これまでだとひと月でできるようなことが、2ヶ月ぐらいかかったりして。日常生活をなるべくエンジョイするというか――ちゃんと朝起きるとか、散歩するとか、そういう日々でしたね。まあでも、そんな中でも、ゆっくりですけど曲を書き溜めて、『いつ終わるんだろうなあ』と思いながらも……リリースだけはできるんでね、その計画だけは作っていましたけどね。でも、今となっては、ライブの配信をしてみたりして、『意外と面白いな』って自分の中では思えてきたので。これは今後も僕の武器にして、それを海外にも配信するようなことができればいいなと思っていますね」

――9月にZepp Haneda(TOKYO)で、「Acoustic Day」3日間と「Rock Day」2日間の有観客ライブ「HYDE LIVE 2020 Jekyll & Hyde」を開催して、その模様を同時配信もしていました。実際どうでした?

「想像以上に良かったです。ファンもいたし、カメラをどう扱うかっていうのは結構得意なので。たぶん両方楽しめたと思います。すごくやり甲斐あったなって。あと、アコースティックはアコースティックならではのアレンジを、うちのバンドメンバーとできたのがすごく――別のベクトルでさらにどんどんいい曲になって、『この曲もっとやりたい!』って思えたし。ロックはロックで、衝撃的な映像をいかに作るかっていうことで、面白い映像ができたんで。それも今後につながるかなと。普通にツアーでアメリカを回るより、『面白いアーティストがいるな』って思ってもらえるのは、ひょっとしたらそっちのほうが早いかもしれないですね」

――年末には全国7会場11公演のアコースティックツアー「HYDE LIVE 2020-2021 ANTI WIRE」も開催されますね。

「今回はその、9月にやったアコースティックを、ちょっと拡大したバージョンになるかなと思いますね。すごくいいアレンジだったんで。あと、50%のお客さんで着席ってなった時に、やっぱりアコースティックのほうがいいのかなと思うし。かと言って、おとなしいアコースティックじゃないんで(笑)。声は出せないけど、みんなでいろんな音を出しながら騒げるようなアコースティックライブっていうものは、たぶんまだ誰もやってないんじゃないかな、って勝手に思っているんですけどね。そういうのも、僕らのファンは楽しめるだろうし。前回は東京だけしかできなかったから、次回やる時は日本中を回ることができるし。楽しいアコースティックライブになると思います」

――楽しみにしてます。アルバムはかなり曲もできてる感じですか?

「そうですね。曲自体は、あと数曲で――まあ、まだレコーディングしていないですけどね(笑)」

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