【インタビュー】ヤユヨ、再スタートを切った3人で明るい未来を切り開く3つの新曲“Stand By Me”、“YOUTH OF EDGE”、“チョコミンツ”を語る

【インタビュー】ヤユヨ、再スタートを切った3人で明るい未来を切り開く3つの新曲“Stand By Me”、“YOUTH OF EDGE”、“チョコミンツ”を語る

(ライブ中に)期待していた反応がなかったり、これまでほかのバンドがぶつかってきた問題に今ようやくぶつかった(はな)

――5月から7月にかけてのツアーや夏フェス出演など、ようやくコロナを気にせずライブ三昧の日々なのかなと思いますが、ライブの手応えはいかがですか?

リコ(Vo・G)「ずっとコロナ禍でしかライブをしたことがなかったので、自分たちがお客さんとしてライブハウスに通ってたときのようなライブができないことに、ちょっとモヤッとする気持ちもあったけど、それはそれですごく楽しくて。声とかリアクションがなくても、身振りとか表情で伝わってくるものもあったし、SNSがあったから、自分たちの音楽に対しての書き込みを見ながら、あー自分たちのライブってこういうふうに見えてるんやっていうリアクションを楽しめていました。でも、コロナ禍の制限がなくなったことで、自分たちがライブハウスで見ていたものが実際に目の前に現れて、テンションがぶっ飛びました。『これこれ! これやりたかったのよ!』みたいな。コールアンドレスポンスの曲を実現させることができたりとか、MCや曲の合間でイエーイ!みたいなリアクションもすごく新鮮だったし。自分たちにとってはすごく新しいライブの形だったんで、声出しができるようになったりとか、お客さんとコミュニケーション取れるようになった状況を使って、 いっぱい人を巻き込んでもっといいライブをできるようになったらいいなって思いました」

――コロナ禍のライブが逆に当たり前だったということですよね。

リコ「(コロナ禍のライブに)慣れてるし、コロナ禍の前から活動してたバンドさんたちよりかは全然、それが普通だったっていう感じなので、逆に今のほうが新しさとか新鮮な感じはあります」

――はなさんはいかがですか?

はな(B・Cho)「コロナ禍で、声が出せないとかのルールが決められている中でのライブだったので、自分たちの全力のパフォーマンスを届けてもリアクションが少ない状況だったんですけど、それが今解禁されてきて、リアルな反応というか、期待していた反応がなかったり、あまり受けがよくない状況だったり、これまでほかのバンドさんがぶつかってきた問題に今ようやくぶつかったのかなって。 ライブで反応ができる状況の中で、どれだけ自分たちがそういうお客さんの反応を引き出せるかっていうところを課題に頑張っていきたいなって思ってます」

――ここで反応来るんだ、みたいな気づきもありそうですね。ぺっぺさんはいかがですか?

ぺっぺ(G・Cho)「そうですね、課題が全然違うなっていうのがあって。それこそ、コロナ禍のときはお客さんがいないし、オンラインでライブをするとカメラマンさんとかスタッフの方はいらっしゃるけど、お客さんっていう対象ではなくて。でも、カメラマンさんがお客さんやと思ってパフォーマンスをするし、仮に誰もフロアにいなくても、いると思ってパフォーマンスをしてきたし、見えている前提でやってきたからこそ、自分たちの表現力とかパフォーマンス力のいろんな引き出しが増えたなって思う。一方で、コロナ禍の制限が解除されてお客さんを目の前にすると、それこそはなが言ったみたいなリアルな反応がちゃんとあって、 面白くなかったら笑ってもらえないし、面白かったら笑ってくれたり。MCひとつでもそういうことが起きるし、自分にとってお客さんが目の前にいるっていうのはいちばん嬉しい状態なのは変わりないけど、 最初はリアクションもらえるだけですごく嬉しかったのが、ライブにお客さんがいるのが当たり前になってくると、それはそれで新しく課題が増えてきて。でも、その両方を体験できてるっていうのはバンドにとっていい経験になってるし、何を伝えるかとか、どうやって伝えるかっていうのはもっと考えてやっていきたいです」

(メンバー脱退の)発表によって、応援してくださってる方に悲しい思いをさせてしまって、申し訳ないなっていう気持ちになったので、頑張らなくちゃいけないなって(リコ)

――7月にはドラムのすーちゃんさんの脱退の発表もありました。そこに対しての率直な思いとか、3人体制での活動についてもお伺いできますか?

リコ「発表は7月でしたけど、もう決まってたことだったので、ツアーをやりながら少しずつ3人でやっていく心の準備をしていました。うーん、やっぱり、何かが足りないぶん、3人で補っていかなくちゃいけないから、たくさん話す機会だったりとか、それぞれ自分自身と向き合う時間も増えたし。その発表によって、お客さんとか応援してくださってる方に悲しい思いをさせてしまったなっていうのは、 SNSや発表したときの大阪のライブでの反応だったりですごく感じて、申し訳ないなっていう気持ちになったので、悲しい思いをさせないように頑張らなくちゃいけないなってすごく思いました。でも、だからといって、負の感情をずっと引きずってしまうより、新しいタイアップ曲の“Stand By Me”だったり、“YOUTH OF EDGE”だったり、『SALTY』っていう作品を作ることで、自分たちのリスタートというか、前向きな気持ちをもっともっと表現して、3人でも力強く、今までとは形態は違うけれども新しいヤユヨとして頑張っていくよっていう、前を向いている自分たちもちゃんと見せたかったので。うーん、スタートラインに今立ってるっていう感じはします……難しいですね。負の感情で進んでるっていうことではないです。しっかり前を向いて、前に前に進んでいきたいなって気持ちのほうが強いです」

――3人の関係性や役割の変化とかはありますか?

ぺっぺ「役割は変わってないと思いますね。自分の役割は、ドラムのすーちゃんが抜けたこと自体では、正直あんまり変わってないというか。やらないといけないこととか、自分たちがやろうとしてることがそれによって変わるわけではないので。 抜けたからと言って、それこそマイナスに走るとか絶対にあり得ないし、目標が変わるわけでもないから。やってることはすーちゃんがいてもいなくても一緒やし、自分たちがやりたいことは変わってないっていうのが大前提にあるので、 自分たち3人の役割もそこまで何か置き換わってはないし、むしろ3人でよりできることを増やす、もっとできることの幅を広げていくっていう発想が持てたっていうのは1個ありますね」

――はなさんはリズム隊として戸惑いも大きかったのかなと思うのですが。

はな「そうですね。誰かが抜けるっていう状況では、選択肢として、バンドを続けるか、そもそもバンドがなくなるかっていうところだと思うんですけど、バンドを続けることを選ぶことができたので、そこはまず前向きなポイントとして捉えてます。で、続ける中で、 ひとつマイナスな情報を与えてしまったぶん、どんどんリリースしていったり、プラスのことを届けることができて、メンバーや支えてくれる人のおかげで、今頑張って走れてるなって感じてます。やっぱりドラムが辞めてしまうっていうことで、ライブをやるためにはサポートの人の力がどうしても必要になってくるので、そのサポートの人との連携だったりは、同じメンバーではないので、関わり方を気をつけたり、気にすることっていうのは増えたんですけど、ライブができる幸せ、活動ができてることは当たり前じゃないと感じて、バンドをより一層頑張っていきたいと思いました」

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