【インタビュー】Da-iCEは転がり続ける、どこまでも──新作アルバム『MUSi-aM』完成! メンバー5人がそれぞれにプロデュースした新曲群をセルフライナー的に語り尽くす

Da-iCEは今年1月にメジャーデビュー10周年を迎え、よりアグレッシブな活動を続けている。J-POPのメインストリームでヒット曲を連発するグループとして、多くの期待を背負う国民的グループへと成長した彼らが、約1年4ヶ月ぶりにフルアルバムをリリースした。『MUSi-aM』と題されたこの作品は、Da-iCEがこれまで培ってきたダンス&ボーカルグループとしての魅力が存分に詰め込まれ、予想以上の進化と革新を見せる素晴らしい作品となった。数多くのヒットチューンはもちろんのこと、特に今作で注目したいのが、メンバー5人がそれぞれ2曲ずつ、計10曲の新曲をプロデュースして収録しているという点。5者5様のDa-iCEのアプローチを見せ、その音楽性は全方位。もはや多様性という言葉さえ生ぬるく感じられるほどだ。今回は、メンバー総プロデューサー作となった、この画期的な制作背景にフォーカスし、それらの曲についてセルフライナー的に語ってもらうことにした。5人それぞれのDa-iCEとしての表現方法を窺い知ることができるインタビュー。ぜひアルバムを聴きながら読み込んでほしい。

インタビュー=杉浦美恵 撮影=高橋優也


“My baby”はJ-POPアーティストとして必要のないものは削いでいこうと思ってやっていたけど、「やっぱりR&Bが好きなんだな」と思い出させてくれる曲だった(花村)

──最新アルバムはDa-iCEの最高傑作だと言っていいと思います。まず『MUSi-aM』というタイトルに込めた思いからお聞きしたいです。

工藤大輝(Performer) メジャーデビュー10周年ということで、年間を通して「Da-iCEの歴史をアートに見立てて、それを博物館のように辿っていく──そんな1年にしましょう」みたいなざっくりしたテーマがありました。なので、そのテーマをそのまんまアルバムに持ってきたという感じですね。

──“I wonder”や“ナイモノネダリ”、“Story”や“A2Z”もそうですけど、強力なヒットチューンが入っているのはもちろんのこと、何よりメンバー5人全員が、それぞれプロデューサーとして2曲ずつ楽曲を制作しているというのが、このアルバムのいちばんのトピックだと思います。それぞれが思うDa-iCEの武器や発信したい魅力が出ていて興味深いんですよね。

花村想太(Vo・Performer) いやもう、雄大くんは絶対「どバラード」を作ってくると思ってたんで、じゃあ自分はどバラードは外そうと思って作ったのに、蓋を開けてみればどバラードは1曲もなかったという(笑)。

和田颯(Performer) 誰しもが雄大くんはどバラードでくると思ってましたよ。

岩岡徹(Performer) そうだよ。だからバラードを避けてたのに。

大野雄大(Vo・Performer) だよね。そう思われてるだろうなというのはもちろん感じてたし、僕もどバラードを作りたいなとは思っていたんだけど。でも大きく分ければ2曲ともバラードなんですよ。

──大野さんの作る楽曲は柔らかなグルーヴが魅力的なものが多いですよね。それがDa-iCEの魅力のひとつでもある。今回“My baby”はまさにそんな楽曲で。

大野 一緒に作っているチームで、まずは飲みながら「どんな曲がいいかな」なんていろんな音楽の話をしていて。そこでみんなの耳に刺さったのが懐かしいR&Bでした。90年代から2000年代初頭の雰囲気。それをブラッシュアップして現代風にやったらぐっとくるものができそうだよねって。

──サビの気持ち良さは格別ですよね。

花村 デモの段階でめちゃめちゃかっこよくて何度も何度も聴いていましたね。 僕はもともとはR&Bシンガーになりたいと思ってこの世界を志したんですけど、途中から無理だなと思ってJ-POPに振り切ったんですよね。J-POPアーティストとして必要のないものは削いでいこうと思ってやっていたんですけど、「やっぱりR&Bが好きなんだな」と思い出させてくれる曲でした。日本語にはあまりないスタッカートを入れてグルーヴを出すというスタイルがおしゃれだなと思えたし、早くライブで歌いたい1曲です。

──大野さんプロデュースのもう1曲が“Whale Tail”で、これは歌詞のテーマとして家族への思いが描かれた、大きな愛を歌った楽曲になりました。このテーマはどのように生まれてきたんですか?

大野 10周年を迎えるにあたって、メンバーやスタッフ、ファンの方もそうですけど、改めてこれまで育ててくれて支えてくれて、その感謝の気持ちを表現したかったんですよね。そんな中で、いちばん近くで応援してくれたのは親だと思うので、親に対しての「ありがとう」の気持ちをDa-iCEとして表したいなというところから。僕、坂詰美紗子さんの楽曲が大好きで、ソロ作では楽曲を書いていただいたりしていて、そこで「どんな曲がいいかね」なんて話してるときに家族愛を歌いたいということになったんです。自分の生い立ちというか、どんな環境でどんなふうに育てられたかとか、大人になってから親と飲んだときにこんな昔話をしただとか、そんなことを話していたら、うまいことまとめていただいて。僕のイメージが「海」だと坂詰さんが言うので、自分の海の思い出を辿ってみたら、幼い頃に家族で海に行った記憶が蘇ってきて。そんな話を盛り込みながら作ったんですけど、聴く人によって、その人自身のストーリーを重ねて聴いてもらえたらいいし、どこか懐かしい、あたたかい気持ちになってくれればこの楽曲が報われるかなと思います。

岩岡 そういうテーマの話、今初めて聞いたから、そうだったのかと納得。そういう話を聞くとまた歌詞の入り方が変わってくるよね。

工藤 そうだよね。だからいくつかのインタビューを経て、我々も知るっていう(笑)。


ふたり(大野&花村)はもうなんでも大丈夫なんで、どんな曲を出してもおいしく食べてくれるという絶大な信頼があるから、わりと好きに作りましたね(岩岡)

──次は、花村さんプロデュースの楽曲について。花村さんがDa-iCEにもたらすものとしては、やはり聴く人をエンパワーする力強さというのがあって、今回の“I’ll be your HERO”もそんな1曲かなと。

花村 “I’ll be your HERO”はher0ismさんという、Da-iCEが昔からお世話になっているクリエイターさんがいて、“I’ll be back”っていうインディーズ時代に出したシングルのトラックメーカーであり作曲家なんですけど、その方と作ることでDa-iCEの初心を思い出したいというところから始まって。当時、自分たちが好きだった音楽が最新の音楽と合体することでどういうものになるかなっていうのもチャレンジしてみたくて、Ayumu Imazuくんを起用して一緒にやってもらいました。

大野 すごく想太っぽい曲だなと思った。これ、全曲の中で歌い出しがいちばん気持ちいい曲ですね。あんなに気持ちいい《Tell me why》はない。

花村 僕は曲を作るときはいつも、雄大くんと「おいしい」と思う箇所の数が同じになるように意識して作っているんですよ。でも“I’ll be back”のときはそういうのはなかったし、ハイトーンで一発飛ばすのはどちらかひとりみたいな感じだったんですよ。だから当時の「どっちがこのハイトーン行く?」「どっちがおいしいとこ行く?」みたいな空気感をちょっと残しとこうかなみたいな。今はなるべくふたりともが魅せられる曲にしたいと思って作りますけど、それとはちょっと違うベクトルで雄大くんに向けて書いた曲でした。歌割りを“I’ll be back”と同じにしたかったんですよね。(“I’ll be back”の)歌い出しの《あの日に》と《Tell me why》が重なるっていう。雄大くんが歌い出しが気持ちいいって言ってくれてめちゃめちゃ嬉しいです。

大野 でも今は《Tell me why》のほうがいいよ。

──花村さんプロデュースのもう1曲が“Codependency”。これはブラスサウンドをフィーチャーしたちょっとジャジーな楽曲で、これもDa-iCEが持つ魅力のひとつですね。

花村 ちょっとミュージカル調のね。我々がミュージカル調の曲をやるときは楽しげな曲が多いんですけど、今回はかなりダークで。「共依存」というのがテーマで、片方が共依存から目覚めたときに相手の人がとる行動だったり、実際にふたりでいるときに深みにはまってどんどん陰になっていく感覚みたいなものを表現できたらいいなと。

工藤 “Codependency”を想太と一緒に作ってくれた浪岡真太郎さんはPenthouseというバンドの方なんですけど、自分はPenthouseがすごく好きで、前回も“絢爛なフィナーレ”を同じ座組みで想太が作っていたのを知っているので、もうなんの不安もなく最高なものが上がってくるだろうなと思っていました。アレンジで入ってくださったha-jさんは90年代とか2000年代のJ-POPをたくさん手がけられてる方だというのも大きくて、いわゆる打ち込みのサウンドっぽいところで、ジャズバンドというよりかはダンス&ボーカルに寄り添うようなアレンジにしてくださったので、そこもすごくよかったと思います。

──ちなみに今回、それぞれがプロデュースした楽曲を皆さんどのタイミングで聴いたんですか?

工藤 今回はマジで、完全にデモができあがるまで誰も聴いてないんですよ。

花村 僕と雄大くんはレコーディングのときに。他のメンバーは僕らのレコーディングが終わったあとにすべての曲を知るという。

和田 制作中はディレクターになんとなくバランスをとってもらいながらね。

岩岡 ぶっちゃけ、他のメンバーが作る曲は特にイメージせずに制作していきました。


──岩岡さんの作ってきた2曲は洗練されたダンスチューンとバンドサウンドのスケール感を表すもので。そこはまたDa-iCEの魅力のそれぞれの面を表していて。まず“Never”はミニマルなダンスエレクトロなイメージで。

岩岡 そうですね。これはちょっと懐かしさもあって、そこに妖艶さなんかも共存したら面白いなと思って作っていきました。ふたり(大野&花村)はもうなんでも大丈夫なんで、どんな曲を出してもおいしく食べてくれるという絶大な信頼があるから、わりと好きに作りましたね。歌詞もテーマを絞って書くというより、いわゆるハナモゲラ語のデモからイメージして書きたかったんですよ。それこそサビの歌詞とかは仮の段階であったので、そのまま使わせていただいて。《一度きりの旅の果てで》のところも作家さんのデモにあったんですけど、それ以外は僕が書きました。

花村 めっちゃ聴き心地がいい曲だし、歌いやすくて、レコーディングもいつもより早く終わったんですよね。キーが高くないので、ツアーの中でこういう曲が1曲あるとめちゃくちゃ喉にもありがたいなっていう(笑)。でも起承転結がしっかりしていて、サビもそれほど高くないのにしっかり勢いがあって。“TAKE IT BACK”とかは逆にめちゃくちゃ高いんで、それと相対するというか、低くてもしっかりパワーがある曲っていうのはありがたいんですよ。

大野 止まることのない列車に乗っちゃった感覚というか、その流れに乗って行きたいと思わせる魅力がある楽曲ですよね。一回転がったら止まらないというか。でもBメロだけは地声で引っ張らないといけないところがあって、ここだけは気をつけないとなと思ってます。

──もう1曲が“Your Turn”。これはACE COLLECTIONのたつや◎さんとLIKIさんが作曲。そしてアレンジが宮田‘レフティ’リョウさん。グルーヴィーでライブでも気持ちよく踊らせてくれそうな楽曲ですね。

花村 僕、たつや◎さんの声がめっちゃ好きなんですよ。

岩岡 ね。いいよね。

花村 仮歌からめちゃめちゃ耳心地がよかったので、それを壊さないように、なるべく軽いサウンドで、かつ、深めに歌えたらいいなって思って、ずっとたつや◎さんの歌声を頭に浮かべながら歌ってました。

大野 この楽曲は2回3回と何度も聴くたびに、どんどん好きになっていく楽曲ですね。ちょっと異色で、歌ってても面白い曲でした。あとなんかわかんないけど、これすごいアニメのタイアップっぽいよね。

花村 めっちゃわかる。

岩岡 ACE COLLECTIONはアニソン系とかも結構やってるからね。

自分が歌うとこも雄大くんが歌うとこも想像つかなくて、どんな曲になるんだろうなって思いながら歌って、雄大くんの歌も入ったのを聴いたら、「めっちゃDa-iCE!」(笑)(花村)

──では次は和田さんの楽曲の話を。和田さんはDa-iCEの意外性を見せる楽曲を作ってくるイメージがあって。まず“atmosphere”。

和田 これはまずドライブに合うような楽曲にしたいというのがあって。じゃあ誰に作ってもらうのがいいのかなあって考えたとき、今隣の隣にいる方(工藤)のお兄さんがいるやないか!と(笑)。

──双子のお兄さんですね(笑)。claquepotさん。

和田 そうです(笑)。っていうので大輝くんに相談させてもらって。とりあえずこれまでうちのふたりが歌ってなさそうな曲にしたかったんですよね。それで、まず大輝くんにやってもらえますかと。

工藤 わー、違うよー。僕じゃないよー。

和田 そうだった。大輝くんのお兄さんの曲調がほしいですと(笑)。そしたらすぐ「いいよ」って返ってきて。

大野 この曲、覚えるの大変だったなあ。

工藤 いやあ、なんかすみません。

大野・花村 え?

工藤 あ、いや、この取材があるというのは事前に知っていたので、兄に先にインタビューしてきたんで。なので、ちょっと自分のことのようにしゃべりますけど。

──お願いします(笑)。

工藤 ふたりの歌唱のレンジ的に、しゃべってるくらいのテンション感でメロをやってる曲って意外となかったので、ラップとメロの間ぐらいの──そう、claquepotがわりとよくやる手法でやってみたらいいのかなっていうのがあって。トラックはSoulflexのMori Zentaroさんなんですけど、メロで抑揚をつけてコードはループっていう、いわゆるR&Bのプレイスに入りそうな構築の仕方でやってくださって。サビもほぼほぼファルセットで乗り切る曲ってDa-iCEには意外となくて、もう最初っからアディショナルっていうか、ライブのときは歌わないで「Hey!」とか言うだけで乗り切るような曲もツアーにあると映えそうだなと。兄さんがそう言ってました。

和田 (笑)。この曲、僕ちょっとclaquepotさんに任せすぎてしまって申し訳なくなったんで、サビの下ハモにだけは入りました。

工藤 そうそう。入れたね。


──もう1曲が“Aware”。これはどんなふうに作っていきました?

和田 作詞・作曲を馬瀬みさきさんと一緒にやったんですけど、意外と僕、女性の方が作ってる曲が好きなんだなって思っていて。いつもならここでプラスもう1人、明神ナオくんっていう、小林ファンキ風格と同じバンド(PARIS on the City!)の子と一緒に作詞をするんだけど、今回はみさきちゃんとふたりで作詞させてもらいたいってお願いして。まあ、ファンキ風格とみさきちゃんは先日結婚したので、ふたりが一緒に住んでる家に行って。

──ああ、そうなんですね。そしてこのコライトが実現して。

和田 僕はファンキ風格のギターがすごい好きなので、イントロとかは印象に残るようなフレーズを「こんな感じのどう?」って、一緒にその場で考えていきながら作っていきましたね。

花村 歌は、僕は実はこれがいちばん苦戦しました。この曲のレコーディングがいちばん大変だった。とにかく抑揚というか、歌のジャンプがすごくて。《哀れ》の部分が1オクターブ上に行って1オクターブ下に下がってくるっていうので。

大野 はい。発声練習並みの難度です。

花村 「♪あーわーれー」の「れ」のとこ、僕はずっとうまく着地できなくて。全然帰ってこれなかった(笑)。いやでもめっちゃかっこいい曲。ただほんとに最初はイメージつかなかったです。デモをいただいて、自分が歌うとこも雄大くんが歌うとこも想像つかなくて、どんな曲になるんだろうなって思いながら歌って、雄大くんの歌も入ったのを聴いたら、「めっちゃDa-iCE!」(笑)。

大野 けど、転調が酷いタイミングで入ってくるんですよ(笑)。《約束の方へ》の「ほうへ」のところなんか、歌任せの転調が入ってるんですよね。コード感の変化はゼロでの転調。

──歌メロで転調するっていう?

大野 はい。だから僕が間違えたらそのあとの音につながらなくなっちゃう(笑)。

花村 そうか。あそこ歌いながら転調してんのか。これ、ふたりで全然転調せえへんかったらヤバいよね?(笑)

大野 うん。それこそ哀れだな。

工藤 そういう曲か(笑)。

“Ride or Die”は昔からいる6面に対して、“Entrance 6”は新しくファンになってくれる人に向けて書いている。Da-iCEはいろいろ変わってきたけれど変わってない部分もあって、「もうそういうの、わかってるでしょ?」っていう(工藤)


──(笑)。最後に工藤さんプロデュース曲について。工藤さんはやはりDa-iCEとしての進化や音楽性の広がりみたいなものを常に見せてくれますよね。まず “Ride or Die”はどのように作っていきましたか?

工藤 過去に“BACK TO BACK”を一緒に作ったAlbin Nordqvistというミュージシャンがいるんですけど、“Ride or Die”は今年1月にスウェーデンに行ったときに、そのアルビンと一緒に作りました。歌詞は、僕は今回2曲とも6面(Da-iCEファンを表す呼称)に対して歌ってるという感じで書きました。“Ride or Die”は昔からいる6面に対して、“Entrance 6”は新しくファンになってくれる人に向けて書いているという感じで、それぞれアプローチはちょっと違うんですが。“Ride or Die”はもう「俺ら仲間っしょ」っていう感じで、結構コアなファンに向けて。Da-iCEはいろいろ変わってきたけれど変わってない部分もあって、「もうそういうの、わかってるでしょ?」っていう。

──“Entrance 6”はDa-iCEのヒップホップ曲としての新機軸であり、確かに新たな6面に向けての改めての自己紹介という雰囲気もあります。ヴァースのリリックもすべて工藤さんが書いているんですよね? ラップするメンバーそれぞれが書くのではなくて。

工藤 そうですね。だから「ラップ風」なんです。最近はダンス&ボーカルでラップ風が流行っているので。うちのボーカルふたりの歌唱力があるということはみんな知ってくれてるんですけど、「ラップ風」というアプローチもできますよという提示もしたくて。なぜ「ラップ風」と言っているかというと、自分で歌詞を書いてないラップはラップじゃないので。なのでダンス&ボーカルグループがやっているのは基本的に「ラップ風」かなと僕は思っています。それは別に悪い意味じゃなくて、そういうエッセンスをダンス&ボーカルで取り入れるという意味でみんなやっていることだから、それは僕らだってできますよという提示をしたかったんです。なので2番以降のヴァースは僕が勝手に「仮にメンバーがそれぞれボースティングするとしたら」という前提で書きました。


──岩岡さんは、この2番のリリック、ラップしてみてどうでしたか?

岩岡 めっちゃいいですよね。ファンの人たちも喜んでくれると思うし。それこそ僕らをあまり知らない人に、パーソナルな部分も知ってもらえるし。

和田 いや最高でした。僕今ビンテージファッション大好きなんで。もうほんと僕のことが書かれている。

──花村さんはどうですか?

花村 これ、自分のバイクの音をレコーディングして送ってほしいと言われて。iPhoneのボイスレコーダーでいいからと言われていたんですけど、でも自分のバイクの音が曲に入るんやったら、絶対いい音で入れたいって思ったから、ちゃんとコンデンサーマイクで録りました。

大野 俺もかもめの鳴き声とか録っとけばよかったな。

工藤 いらねえだろ(笑)。

大野 自分のヴァースも楽しかったですね。釣り好きで塗装屋で、今歌うたい。それが全部リリックに入ってます。これが僕です。

花村 最後に1個だけ聞きたいんだけど、《バグもラグも》の「バグ」って何?

工藤 ほらあなた、いろいろ事故るじゃない? 俺らには起きないようなことが起こるし。だからそれはもう人生のバグなんよ。飛行機の予約の名前が間違ってるとかさ。あんなん「バグ」でしかないからね(笑)。

──(笑)。それも含め、まさに「これぞDa-iCE!」な作品ができあがりました。Da-iCEのネクストステージ、ツアーも含めてまた楽しみにしています。

全員 ありがとうございます!

●リリース情報

アルバム『MUSi-aM』

発売中

ネームプレート付き豪華盤:【AL+DVD3枚組】/【AL+Blu-ray Disc3枚組】 ¥22,000(税込)
豪華盤:【AL+DVD3枚組】/【AL+Blu-ray Disc3枚組】 ¥20,000(税込)
映像盤:【AL+DVD2枚組】/【AL+Blu-ray Disc2枚組】 ¥9,680(税込)
通常盤:【AL】 ¥3,900(税込)


●ツアー情報

「Da-iCE DAY 2025」

2025年1月15日(水)【神奈川】Kアリーナ横浜 17:30/18:30 〈LIVE〉
2025年1月16日(木)【神奈川】Kアリーナ横浜 17:30/18:30 〈a-i contact 大きい会場でふざけちゃって五面なサイ〉
2025年1月17日(金)【神奈川】Kアリーナ横浜 17:30/18:30 〈LIVE〉


提供:エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ
企画・制作:ROCKIN'ON JAPAN編集部