1月15日、メジャーデビュー10周年を記念した7年ぶりの日本武道館公演「Da-iCE 10th Anniversary LIVE」を観た。
3時間で30曲を超える圧巻のセットリストの中で感じたのは、彼らがいつだってオーディエンスとともに歩んできたということだ。
それはもちろん、メンバー5人にファンを加えた6面でDa-iCEは形成される、という彼らのコンセプトを体現し続けてきたから。といえば簡単だが、決して容易ではない局面をどれだけの苦労と努力で超えてきたのかがわかるセットリストでもあった。
ライブは360°客席が囲む形となるセンターステージ形式で行わた。
転がり続けた10年。メンバーの愛とファンの愛、そして音楽への愛、ダンスへの愛、歌への愛――Da-iCEを包み込む様々な「愛」でつながれた10年。決して角が丸くなることはなくより研ぎ澄まされていき、それでいてどの角度から観ても、どの時代を切り取ってもDa-iCEはDa-iCEである、ということがわかる10年を彼らは歩んできたのだ。
だがそんな歴史も、軌跡も、感情さえも忘れてしまうくらい、気づけば我々オーディエンスもライブの一部と化していて、まさに死角なしのパフォーマンスに終始圧倒されるばかりだった。
新曲リリースにアリーナツアー、インストアライブと10周年イヤーとなる2024年はまたどんな一面を見せてくれるのか。《本当の意味での祭はこれから》だ。(橋本創)
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愛がつないだ10年の軌跡――Da-iCEの日本武道館公演を観た!
2024.01.17 21:00