OKAMOTO'S@SHIBUYA-AX

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 1月にリリースした革新的5thアルバム『Let It V』を引っ提げた全国ツアーのファイナル。2階までびっしり埋め尽くしたオーディエンスは、客電が落ちた時点で「フゥ~!」連発の盛り上がり。さらに、4人が現れると「キャー!」という黄色い声が飛び交う。遡ればビートルズになってしまうけれど、黄色い声がいい意味で似合うロックバンドって、なかなかいない。
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 1曲目の“Kill Dreams”は、敢えてなのか暗めの照明。動くシルエットと共に、鋭い音が響き渡っていく。そこからパッと眩しくなって、陽気なコーラスを交えた“マジメになったら涙が出るぜ”へ繋げた流れは、ライヴ感を高めるに十分だった。オカモトショウ(Vox)が跳ねまくり、オカモトコウキ(G)がセンターでソロを弾き、絵になるロックバンドであることを見せ付けた“The M Song”を経て、「楽しむ準備は出来てるかい!? ついてこれるかい!?」と煽るショウ。続く“共犯者”で曲名の如くオーディエンスを巻き込むと、“Beek”からDaft Punkの“Get Lucky”のカヴァーへと展開していき、音楽の楽しみ方を提示していく。彼ら自身が誰よりも楽しんでいることは、演奏後にショウよりも先にハマ・オカモト(B)が、思わず「ありがとう!」と言ってしまったところにも表れていた。
中盤からは、ますます明るく和やかなロックンロール・パーティへ。突き抜けるような“It’s Alright”、ショウのタンバリンに合わせてハンドクラップが起きた“告白”、全員の綺麗なコーラスのハーモニーの途中にハマが「東京久しぶりです!」と喋り出すという衝動的な一幕もあった“Oh! Pretty Baby”……『Let It V』の収録曲に、過去の曲が織り交ぜられているセットリストにも関わらず、何だか新しいムードが感じられた。メンバーの演奏はもちろん、精神的にも調子が良さそうだ。やはり『Let It V』で、四つ打ちも含めて意識的に様々な音楽性に取り組んだ上で、アイデンティティを確立したことが大きく関わっているのだと思う。その根底にあるのは、ロックンロールへの愛だろう。その後も、デビューから5年間の喜怒哀楽の全てを愛していくという言葉からの“ラブソング”、さらに決意に満ちた“ドアを叩けば”と、会場をいっぱいの愛で満たしていった。
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 そして、「MCのDVDを出せば」と提案を受けたというほどの(!!)、メンバーの普段の仲の良さをそのまんまステージでおっ広げてしまったかのようなMCタイム。バンド史上最も多く廻ったツアーで個々が何をやっていたのか?という話や(コウキが地方で市民プールに行っていたという話が、最もインパクトがあった。笑)、テレビ番組『僕らの音楽』に出演した時の裏話、さらには長い付き合いならではの、ハマ家の母子のやり取りの話まで……長っ!(笑)。でも、如何に彼らがリラックスしてステージに立っているかが良くわかった。以前は、特にイベントなどで、気を張っているように見えることもあったから。また、「音楽室も埋まらなかったのに、こんなに人が!」と感激する場面も。卓越した演奏力や深い知識、高い意識とはまた違う、彼らのピュアな魅力が出ていて良い時間だった。
……そんな中で「違うんだよ、俺ら曲をやりに来たんだよ!」とショウが口火を切り、空気をぐいっと戻して“Yah!!(ビューティフルカウントダウン)”に突入。さらに、3月に誕生日を迎えたハマを祝う“HAPPY BIRTHDAY”からは、キラーチューンを存分に畳み掛けていく。“JOY JOY JOY”、“SEXY BODY”と、彼らの歴史において振り切ったナンバーでお祭りを加速させて、ラストは“青い天国”で締め括った。
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 殆ど待たせずにアンコール。本編終わりで♪マーツーケーンーサーンバーと歌いながらステージを去っていったオカモトレイジ(Dr)のテンションは、アンコールでも上がる一方。たっぷり時間をとったグッズ紹介で、ショウにマグカップでエア一気をさせる一幕も飛び出した。それだけではない。彼らはトドメにプレゼントを用意していた。このツアーのためにコウキが作ってきたという新曲“SAD SUNDAY”を披露したのだ。これがまた、胸キュンで良い曲! さらに「今年は言いたいことを言って、いい音楽を音楽好きに届ける」というショウの宣言と、「みんなはOKAMOTO'Sの誇り。こんなにいろんなリズムで踊れる人たちはいない!」というハマの感謝で、会場は歓喜に包まれていく。一つになった“Sing A Song Together”、全てを出し尽くした“まじないの唄”で、万感のフィナーレを迎えた。

 9月21日からは、デビュー5周年を祝うツアーが開催される(ファイナルの日比谷野音公演を発表した時の、メンバーのはしゃぎっぷりったら!)。今のOKAMOTO'Sは、理屈抜きで必見な時期だと思う。ぜひ、体感して欲しい!(高橋美穂)
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