MY FIRST STORY@新木場STUDIO COAST

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「みんなのおかげでやっとここまで来れました。でも俺たちが目指してるのはここじゃありません。今日がただの通過点になるように、いつか東京ドームでできるようにこれからも突き進んでいくので応援よろしくお願いします!」

アンコール終了後、マイクを通さずにオーディエンスのもとへ届けられたHiro(Vo)の叫び。超満員のフロアに大きな歓声と拍手が広がっていく――

アルバム『虚言NEUROSE』をリリースしたMY FIRST STORYによる「虚言NEUROSE TOUR」の新木場STUDIO COAST公演。昨年10月~12月の28本+年明けのファイナルシリーズ3本=計31本に及んだ全国ツアーの終着地点。バンド史上最大規模でのワンマンライヴにて彼らが見せてくれたのは、これからも進化を続けていくという堂々たる意志だった。(註:以下、セットリスト・演出等に関する表記があります。4月の振替公演に参加予定でネタバレ回避希望の方はライヴ終了後に閲覧していただけると幸いです)

MY FIRST STORY@新木場STUDIO COAST
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アルバム1曲目のインスト・トラック“monologue”がSEとして流れる中、ステージを隠す紗幕上にHiro/Sho(G)/Teru(G)/Nob(B)/Masack(Dr)の映像が映し出される。1人ずつ順番に画面の外へと歩き出し画面中に誰もいなくなったところで映像は終了。そして紗幕越しにHiroが“虚言NEUROSE”の冒頭を唄い上げた直後、バン!と花火が打ちあがり、同時に幕が落ちる。そんなオープニングに超満員のフロアからは歓声が溢れ出したのだった。静と動を柔軟に行き来しながら、肉体性剥き出しの力強いサウンドを繰り出す5人。そのダイナミクスに華を添えるのはこの日ならではのスペシャルな演出で、Hiroがシャウトを轟かせれば炎が上がり、腕を広げれば上空にレーザー光線が行き交う――という画にはオーディエンスたちもワーッと声を上げて興奮を抑えきれていない様子だ。Hiroも後のMCで「これがアベレージだと思わないでね、今日はお金かかってるから(笑)」なんて言っていたが、演奏面だけでなく、こうした箇所でもメンバーおよびスタッフのこの日にかける並々ならぬ情熱を感じる。「新木場、全員手ぇ上げろー!」というHiroの言葉を合図に「オイ!オイ!」という声とともにたくさんの拳が上がった“The Story Is My Life”、あちこちでヘドバン大炸裂だった“ROOM”と、見る見るうちに熱狂にまみれていくフロア。Sho/Teru/Nobはその様子を確かめるように、また、オーディエンスの昂揚感をさらに焚き付けるようにフロアをじっくり覗きこみながら演奏している。

MY FIRST STORY@新木場STUDIO COAST
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「ついにやってきました、新木場STUDIO COAST。本当に……ええ……感慨深いですね」。フロアを見渡しながらしみじみとそう言うHiro。「いろんな人、いろんなバンドに支えられてこのツアーを廻ることができたんだとこの場所に立って心から感じています」と各地の対バン相手やオーディエンス、スタッフらに感謝を述べると、「そろそろガチガチに盛り上げたいと思うんですけど、ついてこれますか!?」という宣言通り、アッパーチューンが連投された。音圧と熱量が一気に上がるなか、バンド全体のサウンドを引き締めるようにタイトなリズムを刻むMasack、曲を前へ前へとドライヴさせるNob、と頼もしさが光るリズム隊。対してShoとTeruは“Zero Gravity”で息の合ったタッピングをキメるなど、鮮やかなプレイでこちらを昂らせてくれる。そしてフロアでは「まだまだ元気足んねぇぞ! こんなんじゃ全然満足できない。最高のファイナルにしてくれよ!」「踊れんのか!? 踊れんのか!? 踊れんのかって聞いてるんだよ!」というHiroのアジテーションに応えるかのように、“FAKE”のサビで大合唱、“Awake”の冒頭でウォール・オブ・デスが勃発。新木場STUDIO COASTの床は絶えず、大きく大きく揺れまくる。

MY FIRST STORY@新木場STUDIO COAST
一旦メンバーが捌け、本ツアーでのライヴ写真を用いたVTRが放映されたあと再登場したのはHiro/Sho/Teruの3人。そのまま椅子に腰かけ、アコースティック編成(ShoとTeruはアコースティックギターを演奏)で“Still”、さらにシングル『不可逆リプレイス』ではカップリングとして収録されたテイラー・スウィフトのカバー曲“We Are Never Ever Getting Back Together”を披露。先ほどまで5人が鳴らしていたダイナミックなサウンドから一転、温かみのあるアンサンブルが繰り広げられる。その温度感を引き継ぐかのように、5人編成に戻ってから演奏された“If I Am…”以降の3曲は真っ直ぐな光を放つような強さがありつつも、同時にやわらかい響きを伴っていた。この中盤パートは、Hiroのヴォーカリストとしての、また、Sho/Teru/Nob/Masackのプレイヤーとしての表現の広がり、そしてこれからへの可能性を大いに感じさせてくれたのだった。

MY FIRST STORY@新木場STUDIO COAST
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「僕らは結成4年目で。インタビューとかでよく言ってるけど、仲が良くて集まったわけではないから最初は大変でした。『すぐ消えるだろ』とか『長続きしないでしょ』とかいろんなことを言われてきて、いろんな想いを噛みしめながら4年間頑張ってきました。そして今日、やっとコーストでワンマンできるようになりました」とHiro。「今日はこれから先、何十年も続けていくための大事な一歩だと思ってます。これからもMY FIRST STORYをよろしくお願いします」――そんなMCの直後の“Drive me”がかつてなく切実な意味を伴って鳴らされたあとは、ラストへ向けて会場一体となって絶頂へと駆け上がっていく。「全身全霊でお前らにぶつかってやるよ。だからお前らも全力でかかってこい!」とHiroが投げかければ“Second Limit”ではクラウドサーフが多発。そのままのテンションで雪崩れ込んだラストの“不可逆リプレイス”ではサビで炎&レーザー&スモークが同時発射! 会場全体がその日の全精力を注ぎ込んだかのような最上の瞬間がそこに生まれたのだった。

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止まない手拍子に答えて再登場した5人は「かなり久しぶりにやる曲」だという“Bullet radio”“Take it Back!!”とアルバム『MY FIRST STORY』からの楽曲を続けて演奏。「やってほしい曲ありますか?」とオーディエンスに尋ねつつ、アンコール3曲目として選ばれた“不可逆リプレイス”の曲中、「ありがとな、新木場。やっと第一歩が踏み出せました。ここまでつれてきてくれてありがとう。みんなで観たい景色を俺らでつくるから、最後までついてきてくれないか、新木場! 絶対超えるからさ!」とHiroが語ると、雄叫びのような歓声がフロアから轟いた。ここでアンコールも終了……ということで楽器を置こうとするメンバーをHiroが止めれば「まだ元気残ってますか? ここにいる全員で二度目の限界超えませんか!?」とダメ押しの“Second Limit”へ! クラウドサーフにサークルモッシュに肩車に、様々な形の熱狂がフロアで入り乱れ、もう凄まじい熱気を放っていた。そして今度こそ演奏終了……というタイミングでマイファスからの「お年玉」ならぬ「落とし玉」として1000個のボールが天井から降り注ぐというまさかのサプライズ! 最後の最後に用意された予測不能のエンディングに思わず大笑いしてしまったが、急成長を止めない彼らに圧倒されっぱなしの2時間半だった。(蜂須賀ちなみ)

■セットリスト

SE.monologue
01.虚言NEUROSE
02.The Story Is My Life
03.最終回STORY
04.ROOM
05.Black Rail
06.FAKE
07.Zero Gravity
08.Awake
09.CHiLD -error-
10.Still
11.We Are Never Ever Getting Back Together
12.If I Am…
13.「花」 -0714-
14.Love Letter
15.Drive me
16.Calling you
17.Someday
18.モノクロエフェクター
19.Second Limit
20.不可逆リプレイス

(encore)
21.Bullet radio
22.Take it Back!!
23.不可逆リプレイス
24.Second Limit
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