RIP SLYME @ Zepp Tokyo - RIP SLYMERIP SLYME

RIP SLYME @ Zepp Tokyo

RIP SLYME @ Zepp Tokyo - RIP SLYMERIP SLYME
『DANCE FLOOR MASSIVE III』の最終日。これはRIP SLYMEが定期的に行っている、ZeppやBLITZなどの大きめのライブハウスで、複数日ずつ行うシリーズ・ツアーの三回目で、今回は、横浜はBLITZ×2回、名古屋はZepp3回、札幌はZepp1回、福岡はZepp2回、広島はクラブクアトロ2回、仙台はZepp2回、大阪はZepp4回、そして東京はZepp5回の、全21本。今回は、2パターンのセットリストがあり、そのどちらかを軸にしつつ、日によってその日のみの曲が加わったり、代わりにどれかが差し引かれたりしているメニュー。で。すごかった。おそらく、メジャー・デビュー以降のRIPのツアーはほとんど観ていると思うが、それらを全部ひっくるめても、そして代役で急遽出演が決まったROCK IN JAPAN FES.初登場の時や、昭和記念公園でやったとんでもない規模のワンマンや、毎年恒例クリスマスの企画ライブなんかまでひっくるめても、過去最高だったと思う。
ステージ後方の壁一面のLED画面に映し出される、1曲ごとにすさまじいアイディアと手間隙と予算の注ぎ込まれている映像。ステージを照らすのではなく、会場全体を演出するものとして練り上げられている照明。数曲やって上着を脱ぎ、また数曲やってネクタイをはずし……というタイミングまで、すべて演出の一部になっている衣裳。あと、MCは右手に黒い皮手袋をしてるんだけどILMARIだけ左手とか、アンコールでグッズTシャツに着替えて出てくるんだけどPESだけ黒半袖ワイシャツのままとか、そういうのもいちいち気が効いている。スモークマシーンを4MCが持ったり、曲中にSUさんがフロアを撮ってそれをLEDで生オンエアしたり、DJブース下手に設置したCCDカメラの前に4MCが順番に行ってラップし、その顔をYoutubeを模した画面でLEDで観せたり、などの演出の数々。懐かしい曲から配信リリースの新曲“Supreme”まで、ライブでの定番曲からめったにやらないレア・トラックまで網羅したセットリスト。あと、“UNDERLINE No.5”のトラックがINCREDIBLE BONGO BANDの“APACHE”(ヒップホップでもハウスでもよくネタに使われる、クラブの定番クラシック曲)になっていたり、“FUNKASTIC”の中盤にマイケル・ジャクソンの“スリラー”がはさみこまれていたりする、おそらくこのツアー限定の音楽的なリアレンジ。 それから、段取りとアドリブが交錯する、でも今回はアドリブが多かったように思う、各メンバーのMC。一等賞はSUさんがライブ後半で発した「どうして35歳になると、ライブ中に犬の臭いがするんだろう」と、本編最後でみんなに対する感謝をのべたPESのMCにさしあげます。PES、ほとんど泣きそうなくらい感極まっているように、僕には見えた。それもあって、その次にやった“Time To Go”、改めて「これ、とんでもねえ名曲だなあ」と感じた。というようなツアーをやるのは、今回だけじゃない。RIPはいつもこんな、あらゆるアイディアと手間隙と予算を注ぎ込んだステージをやっているけど、今回はなんかもう、最高のエンタテインメントというレベルを超えて「総合芸術」とか言いたくなるレベルまで達していた。上記のような各要素が、どれも、もうベストな形ではまっていた。だから、その度に「うわ、これ書かなきゃ」とか「ああっ、これ書きたい」とか思い続けているうちに、全26曲・2時間半が終わっていた。そう、2時間半もライブやったのも、初めてじゃなかったかと思う。
オーラスの“マタ逢ウ日マデ”で天井からフロアにヒラヒラとハート型の紙ヒコーキみたいなのが降り注いできた頃には、もう私、すっかりトランスしていました。『崖の上のポニョ』の中盤で、嵐で荒れ狂う海の大波の上を、ダーッてポニョが走ってるシーンを観た時、その映像のあまりのすごさに映画館のイスに座ったまま脳味噌がトランスしてしまったのですが、あれと近い感じでした。究極のライブをやる国内アーティストは誰か。BRAHMANだと、僕はずっと思っている。音楽的な好き嫌いとかを超越したところで、もう誰もが認めざるをえないほど圧倒的にそうだ、と思うのだが、あとひとつ、RIP SLYMEもそこに加えたくなりました。それから。実は段取りや決め事がとても多い(曲ごとの振付や各MCの立ち位置やアクションなんかも、ちゃんと事前に考え抜かれていると思う。じゃなきゃあんなに見事なことにはならない)、という意味で、やるの大変だと思うけど、そのライブを本当に楽しんで、そしてその楽しさ喜びも幸福さも表現しながらライブをやっているのも、今のRIP SLYMEのすごさだと思った。(兵庫慎司)1.Today
2.STEPPER’S DELIGHT
3.SPLASH
4.HOTTER THAN JULY
5.JOINT
6.love&hate
7.ラヴぃ
8.パーリーピーポー
9.GALAXY
10.太陽とビキニ
11.黄昏サラウンド
12.Tales
13.One
14.メドレー 雑念エンタテインメント〜Hot chocolate〜BLUE BE-BOP
15.SPEED KING
16.Bubble Trouble
17.FUNKASTIC
18.熱帯夜
19.Time To Goアンコール
20.SUPREME
21.楽園ベイベー
22.Underline No.5
23.DANDELION
24.Today(outro)アンコール2
25.TOKYO CLASSIC
26.マタ逢ウ日マデ
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