PUNKSPRING 08 @ 幕張メッセ

3回目を迎えたPUNKSPRING 08。11:00開場という早めの時間にもかかわらず、幕張は既にパンクスたちでごった返している。もちろんグッズ売り場には長蛇の列。午後12時を回ったところでTOTALFATで幕を開け、Pay money To my Pain、10-FEETと日本勢のパワフルなアクトが続く。そしてプレイン・ホワイト・ティーズ、ボウリング・フォー・スープらキャッチーなメロディ満載のバンドたちがフロアをシンガロングの渦に巻き込んでいく。

中盤のフロッギング・モリーの爆裂哀愁アイリッシュ・パンクと、バズコックスの不死身のトンガリっぷりというベテランサウンドの連続には思わずぐっときてしまったし、ブリンク182のヴォーカル、トムの新バンド=エンジェル・アンド・エアウェイヴスの壮大さと深みを併せもった美しいものだった。

だがやはり、圧巻だったのはブルー&レッドステージのヘッドライナーであるペニーワイズとランシド。どこまでも男気たっぷりなペニーワイズのガチンコプレイ(ラモーンズのカヴァーではランシドのティムが乱入!)は幾千の拳を空高く突き上げさせ、ランシドはオーディエンスをひとり残らず「楽しい!」という笑顔に変えるとんでもないパワーを一貫して放ち続けていた。“ブラッドクロット”→“タイム・ボム”→“ルビー・ソーホー”という最高なフィニッシュは、パンクの祭典を締めくくるのにふさわしすぎるものだった。(林敦子)
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