Base Ball Bear盛りだくさん過ぎるくらい、盛りだくさんのライヴだった。昨年12月にリリースしたアルバム『十七歳』を引っ提げての「17才からやってますツアー」の最終日となったこの日のZepp Tokyo。「Zeppに初めて来たのは、2002年、高校生のときにこの4人で解散直前のナンバーガールのライヴを観に来たときで。自分がここに立つなんて思わなかったです。ライヴが終わった後、4人で観覧車に乗ったんですけど、そのなかで『俺もここでやるぞー!』って叫んで」とMCの中で語っていた小出だが、この日のライヴは、まさに現時点でのBase Ball Bearの集大成となるものだった。
1曲目から代表曲“ELECTRIC SUMMER”で幕を開けたライヴは、サービス満点。天井からステージの間口を縁取るように特設されたライトは輝き続け、パイロが爆発。Base Ball Bearのライヴでは定番となっている将平タイムでは、ダンスと共にバットでカラーボールを客席に打ち放ち、「そういえば、関根さんが最近新たな特殊技能を持っていることを発見しました」という小出の紹介で始まったMCでは、史織嬢によるアニメ声まで披露(うまいんだ、これが)。「Zeppがパンパンなの」と言わせて、小出は笑い転げていたが、もちろん歌のほうは気合十分。5月8日にリリースされる新曲“changes”を始め、唯一無二の親友の結婚をきっかけに生まれたという“協奏曲”の鬼気迫る演奏、本編最後に待ち受けていた“CRAZY FOR YOUの季節”“ドラマチック”“17才”の3連発。
そして、最大のサプライズは最後に隠されていた。アンコールを終え、ライヴが終わったかと思ったら、ここで新曲“SUMMER ANTHEM”のクリップ撮影をやるという。2回しの撮影を終え、本当の最後となった“祭りのあと”が終わったときには、賞味3時間強。メジャーに移ってきて、まだアルバム2枚とは思えない堂々としたライヴだった。(古川琢也)