勢い良くメンバーが登場し、いきなり初っ端に演奏しながらのメンバー紹介。小気味良いグルーヴが、すぐに会場内を真夏のような熱気で満たす。メンバー全員ができる限り観客を楽しませようと、サービス精神にあふれたパフォーマンスを繰り広げる。しかし、ハッピーなパーティー空間を演出するだけでなく、“あたらしいひ”“MASSIVE FLOOD”などでは、低音の効いたダビーでディープなサウンドを展開し、ぐいぐいと観客をひきこんでいく。
キラーチューン“Standing There〜いま、そこに行くよ〜”でプレシャスな気持ちにさせた後、本編ラストは“Someway”。前のめりで力強いビートが強靭なグルーヴを生み出すこの新曲に、皆が拳を上げて応える。バンドにとって、ライブの新たな方向性を開拓する重要な曲に思えた。
「たくさん曲を作っていて、アルバムができるくらいです」というギター&ヴォーカル蔡からの近況報告。アンコールラストは待ってましたの“THANK YOU FOR THE MUSIC”。この名曲が生み出す多幸感は、帰路につく人々が、bonobosの次のアクションへの期待を大いに高まらせるのに充分だった。(小松香里)