最新アルバム『NAMiDA』を携えて現在開催中の、KANA-BOONの全国ツアー「KANA-BOONのバイバイハローツアー 2017」の序盤、Zepp Tokyo公演の2日目。
追加公演含め計20本のツアー中まだ4本目とは思えないほど、徹頭徹尾トップギアのドライブ感で満場のオーディエンスを高揚感の彼方へとリードするような、力強さと躍動感に満ちたアクトだった。
(※以下、一部演奏曲目に関する記述があります)
古賀隼斗(G・Cho)の鋭利なリフワーク、飯田祐馬(B・Cho)&小泉貴裕(Dr)の繰り出すビート、谷口のパワフルな熱唱が強靭にギアを合わせて疾駆するタイトなアンサンブルが、圧巻のクラップとシンガロングの風景を描き出してみせた展開からも、新作に4人が託した気迫と情熱が感じられた。
古賀「でもね、『ゴリラ』って言い出したの、君たちやからね!」
谷口「それはまあ、自分がゴリラみたいな行動してるからやろ(笑)」
といじり倒したかと思えば、「こいちゃんは昨日より痩せた気がするな」とダイエット中の小泉に話を向けて、
小泉「今9kgぐらい痩せてるから。目標まであと2kg。で、筋肉つけて60kgにしたいんですよ」
谷口「今、ツイッターで筋トレ動画みたいなの上げてるんですけど……できてんのかな?って。生まれたての赤ちゃんみたいなことしてて、『何これ?』って(笑)」
と突っ込みつつ観客を次々爆笑に包んでいく。開演の時点から蒸し暑いほどの熱気に満ちていたZepp Tokyoが、ステージとフロアの濃密な一体感によって、その熱気を刻一刻と高めていくのがわかる。
楽曲の彩度と輝度を突き詰めることで音楽そのものが勢いを増し、アンサンブルがタフな加速度を獲得することによってメロディが開放的に響いていく――という今のKANA-BOONのロップとポップの無限サイクルを、ライブの要所要所にちりばめられた『NAMiDA』の楽曲群がはっきりと物語っていた。
《いまは涙の種だって 咲かせれば偉大な伝承花/その芽に宿せ 君の未来》――「今」を追い抜いてさらに加速していくことの期待も不安も、決然としたアンセムへと昇華させたこの曲が、Zepp Tokyoのフロアを突き抜けるような祝祭感の真っ只中へと導いていた。
終演後ブログ