欅坂46/武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ

欅坂46/武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ - All photo by 上山陽介All photo by 上山陽介

●セットリスト
1 ガラスを割れ!
2 避雷針
3 君をもう探さない
4 もう森へ帰ろうか?
5 バレエと少年
6 波打ち際を走らないか?
7 AM1:27
8 再生する細胞
9 結局、じゃあねしか言えない
10 100年待てば
11 バスルームトラベル
12 1行だけのエアメール
13 ゼンマイ仕掛けの夢
14 月曜日の朝、スカートを切られた
15 エキセントリック
16 国境のない時代
17 東京タワーはどこから見える?
18 危なっかしい計画
19 風に吹かれても
20 不協和音
(Encore 1)
EN1 二人セゾン
EN2 サイレントマジョリティー
EN3 太陽は見上げる人を選ばない
(Encore 2)
WEN ガラスを割れ!


4月8日、武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナにて「欅坂46 2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE」の千秋楽が行われた。

欅坂46のデビュー2周年記念となる今回のワンマン公演は、平手友梨奈と志田愛佳の2名が不在。メンバーだけでなくファンにとっても、楽しみな気持ちと少し複雑な感情と一入の緊張とが入り混じった状態で開演を待っていたと思うが、そんな緊張を解きほぐすような原田葵、長沢菜々香による注意事項のアナウンスが会場に響く。「もりもりもりもり盛り上がって行こー!」という可愛らしい掛け声で絞められたのち、会場が暗転。緑一色に染まった会場で“Overture”の合唱が起こり、廃工場のようなセットにえんじ色のMA-1を羽織ったメンバー19名が登場。1曲目は、ゆいちゃんず(今泉佑唯、小林由依)がWセンターを務める“ガラスを割れ!”でアニラの幕が開けた。《Rock you!》の力強いシンガロング、炎が上がるステージ、そして一段と団結力が増したように感じられるメンバーのパフォーマンスは、まるでひとつの戦闘機のようだ。

欅坂46/武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ

この日の会場はステージから十字に花道が伸びていて、さっそく花道の方へ駆け出すメンバー。中央に集まると、雷の音と落雷のごとく激しく光るライティングから2曲目“避雷針”へなだれ込む。客席との距離が近くなり、メンバーの真剣な表情と、風変りで前衛演劇のようでもあるダンスパフォーマンスから目が離せない。その後も“君をもう探さない”、“もう森へ帰ろうか?”と、欅坂46のシリアスな魅力が爆発している曲が続く。

MCではキャプテン・菅井友香による「みなさん、こんばんは! アニバーサリーライブへようこそ。気合入れてパフォーマンスするので最後まで楽しんでいってください!」といった挨拶から、ここ1年のメンバーの「課外活動」の話へ。渡邉理佐のモデル就任や菅井、土生瑞穂のラジオ、長濱ねるのクイズ番組出演などが挙がると、客席からは温かい拍手が起こる。そして、この1年で「思い出に残っていること」については、渡辺梨加が「地元の茨城県でライブが出来たこと、ROCK IN JAPAN FESTIVALに出演できたこと」と答えた。

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その後、映画のようなセットをバックに披露された156(上村莉菜、尾関梨香、小池美波、長沢、原田、米谷奈々未)による“バレエと少年”を皮切りに、ユニット曲コーナーへ突入。真っ青な空と海が映し出されたステージに、白いワンピースで登場した青空とMARRY(菅井、守屋茜、渡辺、渡邉)の“波打ち際を走らないか?”、感情を込めた歌声で会場を魅了した今泉の“再生する細胞”などといった楽曲が、メンバーそれぞれの個性を生かした演出で披露されていく。“バスルームトラベル”の後は、同曲のユニットメンバーである尾関、小池、長濱の3人が、会場に設置したメッセージボードに寄せられた言葉を一部紹介。2周年のお祝いムードが会場中に広がった。

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ノスタルジーを感じさせる優しいメロディと美ハモリが特徴のフォークユニット・ゆいちゃんずが2曲続けて披露したのち、ほっこりしていた会場の雰囲気は一転、激しいライティングとともにメンバーのダンスタイムへ。ステージに渋谷の街並みが映し出され、渡邉センターによる“月曜日の朝、スカートを切られた”が始まると、メンバーの表情や醸し出すオーラはガラリと変わり、鬼気迫る《あんたは私の何を知る?》には思わず鳥肌が立つ。続いての“エキセントリック”では、刺すような鋭いリリックと身体や髪を大きく振り乱すダンスパフォーマンスに、ひとりひとりが欅坂46として背負っている覚悟のようなものを改めて感じた。

欅坂46/武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ
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「みんな、ラストスパートだよ!」という菅井の掛け声から始まったのは“危なっかしい計画”。ステージに映し出されたカラフルでスピード感あるVJ映像に「graphic designed by SATO SHIORI」の文字が。織田奈那が「もっと行けるだろー!」と煽り、最高に楽しくて仕方がないといった表情で花道を駆け回るメンバーの姿に、会場はこの日一番の盛り上がりを見せた。続けて小林センターの“風に吹かれても”とアッパーチューンが続く。

そして、ステージに「LAST SONG」の文字が映し出され“不協和音”になだれ込む。センターはキャプテン・菅井だ。何かに憑りつかれたように一心不乱に踊るメンバー、もはや絶叫級の《僕は嫌だ!》、先陣を切る菅井の美しさは圧巻で、メンバーがステージからいなくなっても、どよめきはしばらく収まらなかった。

巻き起こった「欅坂46」コールに応え、アンコール1曲目は“二人セゾン”。あの制服姿のメンバーが登場し、会場が赤一色に染まる。ソロダンスパートは原田が担当し、軽やかで、彼女らしい可憐な舞いを披露。続いて“サイレントマジョリティー”では鈴本美愉がセンターを務め、堂々としたモーセを見せてくれた。

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アンコール2曲を披露したところで菅井が息を切らしながら感謝の言葉を述べる。3日間の感想をメンバーに振ると、石森虹花は涙を堪えながら「今日は残念ながら2人は参加できなかったんだけど、19人で本当にこの3日間終わることがもうちょっとでできるんだなって思って……みなさんのおかげで達成感の気持ちでいっぱいです」と語った。その後、新しい物販の紹介や齋藤冬優花による突然の会場アンケート(“ガラスを割れ!”の衣装は黒と赤どちらが好きか)なども経て、いよいよ、菅井が真剣な表情で締めの挨拶へ……と、ここで「平手と志田」と言うつもりが「てちも平手も欠席」と間違えてしまい、会場、メンバーから力の抜けた笑いが起こった。

欅坂46/武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ
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そんな温かい雰囲気の中「私たちを信じてください、これからも応援よろしくお願いします!」と力強い言葉を放ち、アンコール最後の曲“太陽は見上げる人を選ばない”を披露。間奏では客席からシンガロングが沸き起こり、最後にはメンバーが「みんなーありがとう!」と叫びながら、花道の隅々まで移動して会場中に手を振った。

メンバーが去り、ここで終幕かと思いきや、まさかのダブルアンコールでメンバーが再登場し“ガラスを割れ!”をパフォーマンス。ひときわ大きく、意思が宿った《Rock you!》が会場中に響く。まるで1曲目のようにがむしゃらに激しいダンスと歌を届け、最後には生声で「今日は本当にありがとうございました!」と叫び、温かい祝福ムードの中、これからの欅坂46の期待感もしっかり残し、2周年ライブは幕を閉じた。(渡邉満理奈)

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