1年前にミニ・アルバム1枚出してワンマン・ライヴをやったっきりで、そしてその作品とライヴで一部ロック・ファンにえらい衝撃を残したっきりで、その後はたまのイベント出演と、FM802でのレギュラーDJ以外はほぼ音沙汰のなかった、高橋孝樹のひとりユニット=Peridotsが、ようやくちゃんと動き始めた。
関西地区のタワーレコードと渋谷店のみで販売の限定シングル『Freesia』をリリース、そして大阪と東京でライヴ。今日はその東京公演。簡単に言ってしまうと、静かめでやわらかめできれいめなので、ライヴよりもCDの方が……と思えそうな音楽性なんだけど、意外にも生がいい、この人。あの高くて透明で「ほとんど全編ファルセット」みたいな美しい歌が、CDで聴ける抑揚の精密さや感情の微妙さまで含めて、完璧に再現されるのです。本人もMCで、今日初めてライヴに来た人達に向かって「CDよりいいでしょ?」と言っていたので、自信があるんだと思う。
あと、以前は、シロップ16gの中畑大樹がドラムを叩いたりしていたが、今回は元DO AS INFINITYの大渡亮がギター、ドラムが大渡のバンド:ミサイルイノベーションの林久悦、ベースがレピッシュの達、鍵盤がミスチルのサポート等で知られるサニーさん、というメンバーになっていてびっくりした。(兵庫慎司)
Peridots @ SHIBUYA-AX
2007.07.08