感覚ピエロ/Zepp DiverCity TOKYO

感覚ピエロ/Zepp DiverCity TOKYO - ALL photo by ヤマダマサヒロALL photo by ヤマダマサヒロ

●セットリスト
1.ありあまるフェイク
2.LET IT DIE -Wake up-
3.Japanese-Pop-Music
4.She say O.K.
5.LOVE GENERAL
6.ワンナイト・ラヴゲーム
7.A BANANA
8.CRAZY GIRL
9.一瞬も一生もすべて私なんだ
10.夜のスピード
11.変幻
12.思い出して
13.無い ナイ 7i
14.CHALLENGER
15.A-Han!!
16.拝啓、いつかの君へ
17.ハルカミライ
18.メリーさん
19.Just to tell you once again

(アンコール)
EN1.さよなら人色
EN2.落書きペイジ
EN3.O・P・P・A・I
EN4.疑問疑答


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2019年秋開催の幕張メッセでのワンマン公演に先駆け、「ありあまるフィクション ONE-MAN TOUR 2018 / AW ~Road to MAKUHARI~」と銘打って、10月26日の東京Zepp Tokyoからスタートして全国を回った感覚ピエロが、12月7日に再び東京へ帰還。Zepp DiverCity Tokyoで、セミファイナルを迎えた。観客がひしめくフロアは開演前から熱気で満ちている。ステージ前には紗幕がかかり、その奥が窺い知れない好奇心や緊張感も熱気とざわめきに練りこまれていて、いいライブを予感させるテンションが会場にわたっている。そして暗転とともに、紗幕にオープニング映像が投影され爆音によるアッパーなサウンドが鳴り響くと、観客の興奮が一気に爆発。《はじめよう さあ ここから 幕開けだ》と歌う“ありあまるフェイク”で、熱狂のステージがスタートした。

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「かかってきなさい」、「日本中で誰がいちばん最強か、証明してやろう」という横山直弘(Vo・G)の矢継ぎ早な煽りで、前半からフロアの興奮はフルスロットルだ。“Japanese-Pop-Music”で、鍛え上げられたアンサンブルでうねりのあるビートを生み出しながらも、観客をタテにジャンプさせ、“She say O.K.”では秋月琢登(G)と滝口大樹(B)がお立ち台で前のめりのプレイして観客を躍らせる。秋月の「東京の1本目がやばい熱量だった。今日は、その熱量を超えて高みにいきたい」というMCを合図に、西尾健太(Dr)のド派手な四つ打ちが冴える“LOVE GENERAL”で、4人の音が攻撃性を増す。陽性のビートに観客の一斉にタオルを回す“A BANANA”から、ファットな人力ダンス・チューン“CRAZY GIRL”など多彩なセットリストで、4人のアンサンブルは伸縮自在でもある。

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今回のワンマンツアーは全9本。今年は自身2度の47都道府県ツアーも行なっていて、今回のツアーは本数としては多くないが、それを1ヶ月少々で回る濃厚なツアーでもあった。彼らの活動の基盤はライブであり、そのライブはどんな角度からも楽しめるものでありたいという思いは、よりブーストされて、ステージに表れている感覚だ。キャッチーなギターサウンドから、オルタナティヴで実験的なサウンドまで、そのロックミュージックを貪欲に肥やしながら、言葉はどんどん鋭利に磨かれ「君の今はどうだい?」と突きつけるライブである。中盤は、映像に歌詞を組み込んで、音と視覚による膨大な情報量を観客に浴びせていく。限定シングル『ありあまるフィクション』収録の“一瞬も一生もすべて私なんだ”と“夜のスピード”から、アルバム『色色人色』収録の“変幻”、“無い ナイ 7i”への流れはとくにディープで、フロアの熱気、高揚感が一段と濃密なものとなった。その中盤では、西尾が得意のけん玉も披露(「世界一周」という技を、成功!)。そして“A-Han!!”や“拝啓、いつかの君へ”など、定番曲でシンガロングを生み出して、会場をぎゅっとひとつにした。

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終盤で、感覚ピエロが5周年を迎えたことを告げた横山。来年に予定されている感覚ピエロ史上最大級の会場・幕張メッセでのワンマンについて、「正直、高い壁だと思う」と言い、「この1年の感覚ピエロを見守ってほしい。命がけでメッセに連れていく」と力強く語った。ラストに演奏したのは、未来へのはなむけの歌となる“Just to tell you once again”。彼らの思いが詰まった曲が、エモーショナルに会場に響きわたった。

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アンコールでは、2019年にツアーを行うこと、そして幕張メッセの日取りが、11月4日(月・祝)に決定したことも告げられた。またもうひとつプレゼント、と言って新曲“落書きペイジ”も披露! バンドをさらなる高みへと引っ張っていきそうなロックアンセムとなっているので、これも期待してほしい。最高のグルーヴで走っている感覚ピエロの今をこの一夜で見せる、そんな気概と確かな力を突きつけるライブとなった。(吉羽さおり)

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