東京スカパラダイスオーケストラ @ 日本武道館

それでなくても年間通して、日本も海外も股にかけて大量のライブをやり続けているバンドだけど、特に今年はちょっとすさまじい本数で、もうなんか1年中ツアーしてるみたいなことになっているスカパラ、『2007 AUTUMN-WINTER TOUR』日本武道館2デイズの2日目。 アリーナはスタンディング、ステージセットはもうないに等しいくらい超シンプル、他のバンドの場合、武道館規模のハコなら必ず使うビジョン(画面)も、なし。武道館をZeppみたいに使ってるところがスカパラらしい。でも、照明はとても気が利いてて素敵なのも、スカパラらしい。 で。正直言うとスカパラのライブに関して、ここ1〜2年くらいの私の最大の心配事は、「いつ飽きるか」だった。観る側が。あと、やる側も。ライブ・バンド=スカパラのギアがトップに入って、観ているだけで全身の血液が沸騰しそうな、興奮の極みみたいな、2時間以上射精しっぱなしみたいなライブヴをやるようになって、もう随分経っている。いつからだっけ。BLITZがまだ赤坂にあった頃か。違う。もっと前からだ。とにかく、そうなってからもう下手をすると10年近く経っていたりするわけで、こんなテンション上げ放題上げているバンドが、その同じ方向で延々ライブをやれて、お客側も同じ感じで観続けられるわけがないのです。と思ってるんだけど、いやあ、飽きないわ。下がらないわ。なんでかなあ、と思いながら観ていて「おんなじことをずっとやってるわけじゃないんだな」という、あたりまえのことに気づいた。 あんまり詳しく書くと、このあともツアーあるからあれだけど、要は、ライブでおなじみの曲をおなじみのポイントでやってフロアを沸かせる局面と、新しいことを試して意表をついたりびっくりさせたりする局面、両方ある感じ。で、意表をついたり裏切ったりしてあがって、そのあとで「おなじみ」パートに入るとおなじみであるがゆえに却っていっそうあがって――と、結局あがりっぱなしになる感じ。 というヤマを、何度も味わいました。その鉄板で盛り上がる「おなじみ」パートに、昔からの曲だけじゃなくて最新アルバムの曲も自然に入っていたりするのも、バンドとして健全だと思う。あと、新曲も聴けた。 もうひとつ。これ前にもどっかで書いたけど、MCで谷中が必ず言う「闘うように楽しんでくれ!」、日本ロック史に残る名セリフだと思う。何度聴いても、その度にしびれます。私は「闘う」と表記するほうが好きですが、本人的には「戦う」なんだろうなと思います、なんとなく。(兵庫慎司)
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