志磨からは、「帰ってきました。素晴らしかった! このツアーに関わってくれたみんなに感謝しています、愛しています」と、この1カ月の充実ぶりを物語る発言。そして「ジジイになるなら、死んだ方がマシだなんて、そんなの嘘っぱちだと思うんだ。青春時代の後には、黄金時代が待っていて、その時代を僕らはハーベストと呼ぶ」と言い、黄金の光に包まれて”ハーベスト”がはじまる。その答えを証明するように、「週末はこれからだ!」と”Teddy Boy”では自ら踊りまくってみせる。そうして感動が高まってきたところで、”(This Is Not A)Sad Song”の前には、まるでドレスコーズの存在意義のような言葉が志磨から飛び出した。「ダンスの準備はいいかい? ダンスしたいのは誰だ?」と叫び、多くの手が挙がると、さらに「ダンスの相手は誰だ?」と問い掛ける。志磨の名を呼ぶオーディエンスに向けて「僕じゃないよ。ダンスの相手は、君の悲しみだ!」と言ったのだ。「ロックンロールは悲しみをちっとも忘れさせてくれなかったよ。その代わり、君の悲しみと上手くダンスを踊れるようにしてくれたんだよ」――ああ、だから僕らはロックンロールを、ドレスコーズを求めるのか。何だか目の前がパーっと開けたような気がした。さらに”トートロジー”では、志磨はオーディエンスの中に飛び込んで歌い《これがロックンロール》の一節で堂々と立ち上がって見せ、最後は”バンド・デシネ”で、序盤よりもぐっと大きくなったコール&レスポンスを響かせて、ステージを降りた。