ジャック・ホワイト「すべてが世界最速」7インチ・シングル収録時の様子とは?

ジャック・ホワイト「すべてが世界最速」7インチ・シングル収録時の様子とは?

ジャック・ホワイトは4月19日のレコード・ストア・デイに世界最速のレコーディング作品をリリースするという記録を打ち立てている。

19日の午前10時にジャックは自身のサード・マン・レコードのスタジオの「ブルー・ルーム」でレコーディングを行い、その演奏をそのままアセテート盤へとカッティングしていったという。このスタジオはアーティストの演奏をそのまま直接アセテート盤にカッティングできる世界で唯一のスタジオだとのことで、アセテート盤はそのままナッシュヴィルのプレス工場へ至急運ばれ、7インチ・シングルとしてプレスした後、サード・マン・レコードにレコードが搬入され、即座に販売されたという。なかには徹夜して並んだファンもいたとか。

レコーディングも観客をスタジオに入れて行われたが、観覧のためのチケットは発売から23秒で売切れになったという。最初は6月11日にリリースが予定されているセカンド・ソロ『ラザレット』からのタイトル曲"Lazaretto"の演奏を行い、これがシングルのA面となり、B面用にはエルヴィス・プレスリーの"わが愛の力"のカヴァーを披露した。

スタジオに設けられたステージの上手に設置されたヴィジョンにはアセテート盤が準備されていく様子が映し出され、「レコードが発送されました!」とプレス工場へ向かうと同時にアナウンスされたという。その後ジャックは「本当はさっきの2曲を演奏したらもう昼寝しようかと思ってたんだけど、ちょっと演奏を続けたらみんなも喜ぶかなと思って」とライヴを続けることを宣言した。

ライヴはまずはザ・ホワイト・ストライプスの"Dead Leaves and the Dirty Ground"で幕を開け、『ブランダーバス』からの"Freedom at 21"、新作からの"Three Women"を披露すると、ギターをアコースティックに持ち替え、再び『ブランダーバス』からの"Weep Themselves to Sleep"、"Love Interruption"とホワイト・ストライプスの"Ball and Biscuit"を演奏した。

その後さらに新曲"Just One Drink"の後に、ホワイト・ストライプスの"Hotel Yorba"を挟んでさらに新曲"Would You Fight for My Love"を紹介したとか。

ライヴ後にジャックはそそくさとプレス工場に様子を見に行ったというが、レコーディングから3時間55分21秒後に、プレスされ搬入されたシングルの特別ブースでの販売が始まったという。シングルにありついた一組目の客は、ウィールウィンド・ヒートの面々で、バンドは2003年のファースト『ウサギの悩み』の再発を祝い、この日、サード・マン・レコードで一回きりのライヴを行ったという。今年のレコード・ストア・デイをジャックは次のように振り返っている。

「今日も朝の4時に一度目が覚めて、『よく考えてみると、トラブル発生が12件か13件は考えられるなあ』って思ったんだよ。うまくいかなかった時には、そのわけをわかってもらえるように説明するのがすごい大変だなって悩んでたんだ。だから、なにもなくてほんとよかったよ」

もう勢いだけで物事をやっちゃうと、全部うまくっていうことがあるんだよね。なんか分子が自分から整列して待ってくれてるようなさ」

さらにレコード・ストア・デイそのものについて次のように語った。

「ますます規模が大きくなってるよね。どこへ行っても、地元に独立系のレコード店がほしいっていう話になるし、うちのサード・マンでも、グライミーズでも、あるいはナッシュヴィル近辺のレコード店なら、数千単位のお客さんに利用してもらってるからね、みんなにどれだけ気に入られてて、重要な存在なのかってそれでわかるよね」

4月19日のレコーディングとライヴのオーダーは以下の通り:
'Lazaretto'
'The Power Of My Love'
'Dead Leaves And The Dirty Ground'
'Freedom At 21'
'Three Women'
'Weep Themselves to Sleep' and 'Love Interruption'
'Ball And Biscuit'
'Just One Drink'
'Hotel Yorba'
'Would You Fight For My Love'

(c) NME.COM / IPC Media 2014
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