レディヘのエドとフィル、ジョニー・マーらが服役囚のスチール弦ギター使用禁止に反対

レディヘのエドとフィル、ジョニー・マーらが服役囚のスチール弦ギター使用禁止に反対

イギリスの刑務所で服役囚にスチール弦を張ったギターを使わせない現在の法規制を覆そうと、レディオヘッドのエド・オブライエンとフィル・セルウェイ、エルボーのガイ・ガーヴィー、ピンク・フロイドのデイヴ・ギルモア、ジョニー・マー、ビリー・ブラッグらがキャンペーンを張っている。

キャンペーンは12人のミュージシャンからなり、「音楽は服役囚をリハビリテーションに携わらせる大きなきっかけとなっている」として、服役囚がギター演奏を実践できないとこうした機会も失われてしまうと主張する公開書簡をザ・ガーディアン紙に寄せている。

さらに、昨年11月に行われた服役囚への扱いに関する条例の改正によって、スチール弦ギターだけでなく書籍などの服役囚への貸与も見送られることになったのは、最近の服役囚の自死事件の増加とも関係があるのではと書簡は指摘している。

この書簡署名者の一人で、リハビリ目的のために刑務所にギターを提供してきた団体、「ジェイル・ギター・ドアーズ(同名のザ・クラッシュの曲にちなんでいる)」を率いるビリー・ブラッグは、服役囚は今でもガット・ギターなら使用してもいいという規定になっているものの、現在刑務所の備品となっているギターはほとんどがスチール弦仕様なので、結果的にイギリス全土の刑務所からほとんどすべてのギターが姿を消すことになってしまうと訴えている。

「ぼくの知ってる限りではイギリスの刑務所で誰かがスチール弦ギターで襲撃に遭った試しはないんだよ。まったく理不尽な話だよ。どういう道理なのか教えてもらいたいところだね。なにを考えてるんだろうね?」

「現在、イギリスの刑務所に置かれてあるギターはほとんどすべてがスチール弦ギターだけど、スチール弦ギターはナイロン弦を張れるようには作られてない。だから、結果的にほとんどすべてのギターが撤去されたことになるんだよ。」

「ギターを演奏することで服役囚は他人と向き合って作業をするスキルを身に着けていくことになって、これがリハビリや更生のベースとしてとても重要なものになることが明らかになっているんだよ。刑務所のスタッフの数人からも、数人で集って音楽を演奏して学習していくということが、服役囚一人一人に相当な影響を及ぼすだけでなく、刑務所全体の空気にも影響すると言われたことがあるんだよ」

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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