レッド・ツェッペリン"天国への階段"の盗用訴訟に動いているのは悪徳弁護士だと警告

レッド・ツェッペリン"天国への階段"の盗用訴訟に動いているのは悪徳弁護士だと警告

レッド・ツェッペリンの"天国への階段"の冒頭のアコースティック・ギターのパートが盗用によるものだとツェッペリンを訴えている弁護士について、裁判所の判事が「職業倫理にもとり」「害がある」と指摘している。

訴えを起こそうとしているのはアメリカのバンド、スピリットの現存メンバーで、"天国への階段"の冒頭のパートがスピリットの"Taurus"(1968年作)からの盗作だとして、"Taurus"を書いたランディ・カリフォルニア(故人)に作曲クレジットを求める予定だという。しかし、その訴訟を請け負っている弁護士のフランシス・マロフィーは裁判所の判事から、かつて別の訴訟で、弁護士としての「職業倫理にもとり」「害のある」振る舞いに及んだことを糾弾されている。

その問題の訴訟でマロフィーはダン・マリーノというソングライターの代理人を務め、アッシャーの"バッド・ガール"をめぐってアッシャーほか19名の関係者に対して著作権侵害で訴えたことで知られている(最終的に敗訴)。しかし、この訴訟でマロフィーはマリーノの共同作曲者でほかの関係者とともにマリーノに訴えられることになったウィリアム・ガイスに対して、被告ではなく証言人として宣誓供述書に書かれた内容を認める署名をさせていたことをペンシルヴェニア州連邦裁判所のポール・ダイアモンド判事が明らかにしている。また、ダイアモンド判事は次のようにマロフィーについて言及している。

「マロフィーとガイス被告とのやりとりは、悪意と違法行為の典型そのものです。フランシス・マロフィー弁護士の振る舞いがいかに恥ずべきものだったかは被告人らもはっきりと強く表明しています。マロフィーは、事情に通じてもいなければ、金銭的にも余裕のない、しかも法的代理人もいないこの被告人(ガイス)に嘘を騙り、相当な賠償責任をなんの根拠もなしにひっかぶるようにそそのかしていたのです」

マロフィーは自身はガイス被告に対しても「正直にかつ誠実に対応した」と語っているが、今回の"天国への階段"の著作権訴訟については「この訴えの目的はランディ・カリフォルニアに作曲クレジットが与えられるのを確認することです。ずっと与えられてこなかったのですからね」と説明したビジネスウィーク誌が伝えている。

(c) NME.COM / IPC Media 2014


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