くるりが、オフィシャルnoteにて“チアノーゼ”の原型となったトラックの販売を開始した。
“チアノーゼ”は2000年にリリースされたアルバム『図鑑』の収録曲だが、今回発売となった原型トラックは、歌詞、メロディーともに『図鑑』に収録されているものとは異なっているとのこと。オフィシャルnoteには、以下の岸田繁によるライナーが掲載されており、原型トラックの試聴が可能となっている。
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チアノーゼ【original】/ くるり Quruli (1997)
アルバム「図鑑(2000)」収録の楽曲「チアノーゼ」の原型となったレアトラックです。歌詞もメロディーも、サウンドも図鑑のヴァージョンと全く違うので、別の曲と言った方がいいのかも知れません。
1997年、東京のミュージシャン原朋信氏の自宅スタジオにて録音。録音、ミックス共に原氏が手掛けてくれました。原氏は、この頃くるりの「もしもし」なんかもプロデュースしてくれました。東京は足立区綾瀬、氏の自宅スタジオで寝泊まりしながら録音させてくれました。
さて、この「チアノーゼ(original)」ですが、拙い演奏に拙い歌、拙い歌詞が気になるわけで、一部ライブハウスでカセットテープ販売したのみでした。
今聴くと、当時のUSインディーロック/オルタナティブロックなんかに強く影響されていることがわかります。
くるりは基本さまざまなジャンルのサウンドを出すバンドになりましたが、当時はヒリヒリとしたオルタナティブ・ロックのサウンドを志向していました。それでも、音楽的なバックグラウンドはメンバーそれぞれバラバラで、当時大学のサークル内で流行っていたJon SpencerやThe Smashing Pumpkinsなんかが、岸田、佐藤、森の3人を繋げていたんだなぁと、今となっては思います。
まぁつまりは、青春時代のひとコマっつうことで、あなたの小銭を頂く様なシロモノではないでしょうが、試しに100円で販売してみます。
きしだ
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くるり オフィシャルnoteはこちら。
https://note.mu/quruli
また、くるりは、今年の春に、インディーズ時代から所属してきた音楽事務所「バッドニュース」から独立し新事務所「NOISE McCARTNEY」を設立していたことを発表している。