PJハーヴェイはロンドンのゴールドスミス大学から9月10日に名誉学位を授かった。昨年MBE(大英帝国勲章)にも叙勲されたポリー・ジーンだが、今回は人権活動家のピーター・タッチェルとジャーナリストのニール・アッシャーソンと並んでの学位授与となった。
ゴールドスミス大学は人文科学系の研究などで知られている一方でアーティストを多く輩出していることでも知られていて、特に有名な出身者としては学生組合バーで初ライヴを行ったブラー(デイヴ・ラウントゥリー以外の3人が在籍学生だった)、ジョン・ケイル、プラシーボのブライアン・モルコ、ケイティ・B、ロブ・ダ・バンク、ジェイムス・ブレイク、ジュールス・ホランド、コロンビア・レコード代表のロブ・ストリンガーなどがいる。大学の学籍部長のリズ・ブロムリーは次のように語っている。
「今年名誉学位を授与される人たちは素晴らしい顔触れになっています。この人たちはそれぞれのインスピレーションに溢れる創造物で自分たちの活躍する分野を変革してきました。これはおかしいと思えることを公でも指摘しては、わたしたちを喜ばせてくれました。この人たちはその言葉、音楽、表現でもってわたしたちを触発してきました。この人たちはわたしたちの権利のためにも闘ってきてくれました。また、この人たちは過去を振り返ることによって今のわたしたちがどういう存在であるのか理解するのを助けてくれました」
昨年12月にポリーはBBCラジオのニュースと時事問題を取り上げる番組『トゥデイ』の監修スタッフに参加し、ウィキリークス主宰者のジュリアン・アサンジによる「今日の論点」というニュース解説コーナー担当を企画。さらにジャーナリストのジョン・ピルガーや元カンタベリー大司教のローワン・ウィリアムズへの取材などを行った。また、詩人チャールズ・シーミッチの作品『Austerities』やシャクール・アーメルの作品『They Fight for Peace』の俳優レイフ・ファインズによる朗読も企画し、トム・ウェイツやジョーン・バエズの作品の一部紹介も番組で行った。
ポリーの作品は2011年の『レット・イングランド・シェイク』が最新作となっているが、昨年8月には2002年以来、グアンタナモベイ収容所にテロ容疑者として拘留されているサウジアラビア人でイギリス在住だったシャクール・アーメルの釈放を要求するシングル"Shaker Aamer"をリリースしている。
"Shaker Aamer"はこちらから。
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