今年のマーキュリー賞にPJハーヴェイの『レット・イングランド・シェイク』

今年のマーキュリー賞にPJハーヴェイの『レット・イングランド・シェイク』 - PJ ハーヴェイ『レット・イングランド・シェイク』PJ ハーヴェイ『レット・イングランド・シェイク』

イギリスとアイルランドでリリースされたアルバムで最も優れた作品に贈られる今年のバークレイズ・マーキュリー賞にPJハーヴェイの『レット・イングランド・シェイク』が輝いた。

授賞式は9月6日にロンドンのグロヴナー・ホテルで行われ、今回は受賞候補者が全員会場でパフォーマンスを届けるという、賞始まって以来の機会となる予定だったが、アデルだけ体調不良のため欠席となった。

PJことポリー・ジーンは副賞として2万ポンド(約246万円)受け取り、「まずはこの賞をいただけたことと、この作品を評価していただけたことを感謝します」と簡潔で落ち着いた内容のスピーチを切り出した。

PJはちょうど10年前にも『ストーリーズ・フロム・ザ・シティ、ストーリーズ・フロム・ザ・シー』でマーキュリー賞に輝いているが、この時はちょうど同時多発テロ事件がニューヨークで勃発した9月11日のことだったことをPJはスピーチで振り返っている。

「ここにいられて本当に嬉しいと思います。前回の受賞の時はワシントンDCにいて、ホテルの窓からペンタゴン(国防省ビル)が炎上しているのを見ていたので、ここにいられて幸いだと思います。あれから本当にたくさんのことが起きました。このアルバムは書くのに長い時間がかかりました。わたしにとってはとても大切な作品で、自分にとってだけではなくてほかの人にも意味のあるものをなにか作りたくて、そして、時代に褪せないものにできれば嬉しいなと思っていました」

その後、PJは「自分のキャリアを通してわたしを支えてくれたみなさん」として、自身のマネージャーやレーベルのアイランド、代理人などのほかさらも「『レット・イングランド・シェイク』を作るのを支えてくれたみなさん」を挙げて謝辞を述べた。

昨年の受賞作品はザ・エックス・エックスの『xx』だった。

PJ ハーヴェイのタイトル・トラック「レット・イングランド・シェイク」はこちら。

今年のマーキュリー賞候補作品は以下のとおり:

Anna Calvi - 'Anna Calvi'
Elbow - 'Build A Rocket Boys!'
James Blake - 'James Blake'
Katy B - 'On A Mission'
Metronomy - 'The English Riviera'
Tinie Tempah - 'Disc-Overy'
PJ Harvey - 'Let England Shake'
Gwilym Simcock - 'Good Days At Schloss Elmau'
Everything Everything - 'Man Alive'
Ghostpoet - 'Peanut Butter Blues & Melancholy Jam'
King Creosote & Jon Hopkins - 'Diamond Mine'
Adele - '21'

(c) NME.COM / IPC Media 2011
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

フォローする