ロバート・ワイアット、現在では音楽制作をやめてしまったと語る

ロバート・ワイアット、現在では音楽制作をやめてしまったと語る - ロバート・ワイアット『ディファレント・エヴリ・タイム』11月26日発売ロバート・ワイアット『ディファレント・エヴリ・タイム』11月26日発売

11月26日に全キャリアを振り返るコンピ盤『ディファレント・エヴリ・タイム』をリリースするロバート・ワイアットだが、最近ではもう音楽制作をやめてしまったことを明らかにしている。

『ディファレント・エヴリ・タイム』はソフト・マシーン時代からその後のソロ時代の作品を自選したディスク1とほかのアーティストとのコラボレーションや客演作品、レア・トラックを集めたディスク2からなっていて、ロバートのキャリアの全貌を捉える内容になっている。その一方でロバートは10月30日に公式伝記本『Different Every Time: The Authorised Biography of Robert Wyatt』を刊行していて、その中でソフト・マシーンのドラムとヴォーカルとしてジミ・ヘンドリックスのアメリカ・ツアーに同行した日々や転落事故により下半身不随となってからのソロ・アーティストとしての再起など、波乱に満ちたこれまでの歩みが綴られているという。

アンカット誌の取材を受けたロバートは現在の自身の開店休業状態を次のように説明している。

「鉄道の機関士も65歳で引退するというからね、ぼくもそうしてみようかなあと思ってね。ぼくとしては今は立ち止まっていると言った方が正確かなと思うんだ。引退したというよりはね。50年もずっとやってきたとなるとね、これはなかなかしんどいもんなんだよ。ただ、ぼくの人生はまったく計画性というものがなくて、単に今こういう時期にさしかかっているということなんだ。ほかにもいろいろ起きててね、現時点では正直言って音楽よりも政治の方に気持ちがいっちゃってるんだよ。音楽はそれに続いているっていう感じなんだ。でも、(今やめていることには)自分の誇りも関係しているからね。台無しにはしたくないからさ」

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