電子音楽の誕生を討議するクラフトワーク学会が開催

電子音楽の誕生を討議するクラフトワーク学会が開催

クラフトワークについての学会が今月イギリスで行われることになっている。

学会はバーミンガムにあるアストン大学で1月20日と21日に開催される予定で『Industrielle Volksmusik for the Twenty-First Century: Kraftwerk And The Birth Of Electronic Music In Germany(21世紀のためのインダストリアル・ポップ・ミュージック:クラフトワークとドイツにおけるエレクトロニック・ミュージックの誕生)』というテーマについて討議が行われることになる。

在籍学生でない見学希望者には20ポンド(約3840円)の入場券が大学のウェブサイトで販売されている。学会ではバンドについてこれまで発表されてきている論文がいくつか紹介され、討議が行われるというが、論文についてはメラニー・シラーの『Fun Fun Fun On The Autobahn: Kraftwerk Challenging Germanness(アウトバーンでファン・ファン・ファン:クラフトワークのドイツらしさへの挑戦)』やウーヴェ・スクートの『We Are the Robots! On The Cultural-Historical Origins Of The Man-Machine(わたしたちはロボットである! 『人間解体』の文化的歴史的起源について)』などの論考やエッセーが取り上げられる予定だ。

また、学会には1973年から97年までバンドに在籍したヴォルフガング・フリューアも参加し、00年に刊行した回想記『Kraftwerk: Ich war ein roboter(邦題クラフトワーク ロボット時代)』からの朗読を行い、質疑応答にも応じるという。学会主催者によれば、今回の学会は「きわめて学究的なアプローチ」が試みられる予定で「さまざまな分野で模索が試みられる一方でさまざまな既存の見方について問いかけていくものになる」という。

なお、1月26日に開催される今年のグラミー賞授賞式ではクラフトワークはザ・ビートルズとともに特別功労賞を授かる予定になっている。
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