キム・ゴードン、話題の回想記『Girl in a Band』でラナ・デル・レイを辛辣に評する

キム・ゴードン、話題の回想記『Girl in a Band』でラナ・デル・レイを辛辣に評する

2月24日に自身の回想記『Girl in a Band』を出版する元ソニック・ユースのキム・ゴードンだが、本の中でラナ・デル・レイについても手厳しく言及していることが明らかになっている。

この本では、自身の生い立ちとキャリアを振り返りながら、コートニー・ラヴ、ビリー・コーガン、サーストン・ムーアなど、自分と関わった人間について忌憚なく意見を綴っているところが注目されているが、この本の中でキムはラナについて次のように言及しているという。

「近頃ではラナ・デル・レイみたいな輩がいて、こういう人はフェミニズムとは一体どういうものなのかなどということはさっぱり理解さえしていないし、むしろ女ならなにをやっても構わないんだというふうに取り違えていて、そうした振る舞いは彼女の世界の中ではたとえば、自暴自棄的に振る舞うことに耽ってみたり、醜悪な年寄りの男と寝てみたり、明日をも知れぬバイカー・クイーンを気取ってみたりすることのようだ。賃金格差の解消や男女同権の実現ということなら、それはとても素敵なことだ。けれども、当然ながら、彼女にとってはただのキャラの問題でしかないのだ。薬物や抑鬱がたたって若いミュージシャンが身も心も業苦で焼かれていく姿がそんなに美しいというのなら、さっさと自分も自殺すればいいのに」

なお、ラナは昨年カート・コバーンとコートニー・ラヴに憧れていることをインタヴューで語り、「わたしももう死んでいたらよかったのに」と発言してその後、カートとコートニーの娘フランシス・ビーンに「若いミュージシャンの死を美化するな」と批判され、話題を呼ぶことになった。また、ラナはフェミニズムについて訊かれて次のように答えたことがあると音楽サイトのステレオガムが伝えている。

「フェミニズムはとにかくわたしには興味の持てないテーマなの。わたしはもっと、たとえば、スペースX(宇宙輸送サービス)とか、テスラ(電気自動車メーカー)とか、銀河間的可能性とか、そういうことに関心があるのね。だから、フェミニズムについて持ち出されると、ちょっともうほんとに興味ないんですけどっていう感じで……わたしの考えでは真のフェミニストというのは、やりたいことはなんでもやれるくらいに自由を感じている女性のことを指すんだと思うけど」

キムによる自著の朗読と新曲"Close Your Eyes”の音源はこちらから。(新曲は18分30秒頃から)
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