U2のボノは、U2がアップルの携帯機器ユーザーの間では最も人気の高いアーティストであるという調査結果に「嬉しくて卒倒しそうだ」と語っている。
マーケティング調査で知られるカンター・グループが行った今回の調査によると、2015年1月の実績ではアップル・ユーザーの23パーセントがU2の楽曲を少なくとも1曲は聴いていることが明らかになったという。さらにU2の人気はテイラー・スウィフト(11パーセント)とケイティ・ペリー(9パーセント)を合わせた人気よりも高くなっているといい、ボノは次のようにジ・アイリッシュ・タイムス紙に語っている。
「これは素晴らしいニュースだよ。もしこの数字が、これらの楽曲は人々にとって意味があるんだということを示してるのなら、俺たちとしてはもう嬉しくて卒倒するようなことだよ。ソングライターとして求めるのはそれだけだからね」
「リリースから5か月経って、これだけたくさんの人たちが『ソングス・オブ・イノセンス』を発見してくれたことをすごく嬉しく思ってるよ」
さらにジ・エッジは次のように語っている。
「結局、ぼくたちとしては人々にこのアルバムを聴いてもらいたかっただけなんだよ。大きなリスクだったけど、今ではこの実験は成功したと言えると思うよ」
また、今回のカンター・グループの調査ではU2リスナーのうちの95パーセントは『ソングス・オブ・イノセンス』を1曲以上聴いたと答えているという。
昨年U2は新作『ソングス・オブ・イノセンス』を5億人のアイチューンズ・ユーザーに無償配信したが、これが一部ユーザーの混乱を招くことにもなった。ボノはユーザーの声に対して、次のように語っていた。
「俺には素晴らしいアイディアに思えて、それで舞い上がっちゃったのかもしれないね。アーティストっていうのはこういうことをしでかしがちなんだ。ちょっと誇大妄想が入っていて、ちょっと太っ腹になりたいというところもあって、ちょいとだけ自己宣伝したい気持ちもあり、それとここ数年間俺たちの人生を注いだ楽曲たちが聴かれないかもしれないという深い恐怖感があったんだよ。世の中でもいろいろ意見を言われているよね。どうやら、この作品を出すにあたって俺たちの方がうるさくやり過ぎたのかもね」