マムフォード・アンド・サンズ、新作『ワイルダー・マインド』での新たな試みを語る
2015.03.13 12:07
制作を進めていると伝えられていた新作『ワイルダー・マインド』を5月にリリースすることを発表したマムフォード・アンド・サンズだが、影響を受けたアーティストとしてダイアー・ストレイツ、レッド・ツェッペリン、フリートウッド・マックを挙げている。
新作は5月4日にリリース予定となっていて、バンドはさらに今年のボナルー・フェスティヴァルやレディング・アンド・リーズ・フェスティヴァルなど、さまざまなフェス出演も明らかにしているが、すっかりバンドのイメージともなったバンジョーは今度の新作には使っていないとローリング・ストーン誌に明らかにしている。マーカス・マムフォードは新作について次のように語っている。
「ぼくたちの大好きなバンドはどのバンドでも必ず性急なアルバムを作ってるものなんだけど、それと同時にすごく隙間を使った音にもなってるんだよね……たとえば、レッド・ツェッペリンのアルバムを聴いてみるとものすごく奥行きを感じるわけで、それはどうしてかというと実際に鳴っている音の数が少ないのが特徴的だからなんだ。ぼくたちが大好きなバンド、たとえば、ダイアー・ストレイツやフリートウッド・マック、レディオヘッドなんかはみんなその隙間をそれぞれに興味深い形で追求していて、ぼくたちのように特に歌詞の比重が高いバンドになってくると、なおさら音の隙間については意識的に使っていかなきゃならないんだよ」
さらに新作ではアコースティックから離れた形になっているが、この方向性についてはマーカスは次のように説明している。
「なんか衝動的にそうしたように思われるかもしれないけど、でも、ぼくたちとしてはずっと目指してきたことではあるんだよ。ぼくたち自身は別にある種の楽器にどっぷりはまってたわけでもないんだよね。むしろある種の作曲アプローチにはまっていたところはあったんだけど、それだってもう変わってきてるからね」
さらに新作ではメンバー全員が歌詞と音楽面で貢献をしていて、最もメンバー間でのコラボレーションが実現した内容にもなっているという。
「ぼくたちはこれまでもずっと、このバンドではソングライター間というよりは、楽曲間での競合を大切にしていると言ってきたわけで、だから誰が書いたに関係なく、いい曲だったら採用されるということなんだよ。しかも、今回はメンバーのみんながとんでもなく面白い歌詞をいろいろ思いついてくれて、どれも歌ってみたいと思わせてくれるもんだったからね、すごく開放されるような体験になったんだ。ほかの人が書いた歌詞を歌うのがとても楽しめたし、刺激になったね」
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