マムフォード&サンズの創設者でギタリスト&バンジョー奏者のウィンストン・マーシャルが、「政治的に自由な発言をしたい」という理由でバンドを脱退したことが明らかとなった。
今年はじめ、ウィンストンは米極右思想のジャーナリストであるAndy Ngoの著書『Unmasked: Inside Antifa's Radical Plan To Destroy Democracy』について、コメントをツイートしたことで物議を醸していた。
「Radio X」によると、そのツイートをきっかけにしばらくウィンストンはバンドを離脱していたが、今回正式に脱退をSNSで発表した。
この発表に続きウィンストンは、「なぜマムフォード&サンズを脱退するのか」と題した声明で、その理由を説明している。
「この才能にあふれた3人のメンバーと仲間になれたことは最高だった。大きな誇りと愛を込めて思い出を振り返るよ。だけど、深く考えて自分と向き合った結果、次へ進むべき時が来たと判断した。これは、意図していなかったTwitterの嵐によって初めてもたらされた難しい決断だった。
この著書は、米国における極左の最近の活動を記録している。僕のツイートは、同様に忌まわしい極右の支持者として多くの人に誤解されてしまった。真実と違うことがあってはならない。僕は右派であれ左派であれ、すべての政治的過激主義を断固として非難する」
続けてマーシャルは自分の政治的な意見により、バンドに被害が被ることを懸念しているとも明かした。
「自分と向き合って見聞し、多くの時間を費やしてきた。僕がバンドのメンバーでいる限り、政治的過激主義の悪について自分の意見を発することで、バンドに問題をもたらす可能性があることを今は理解している。バンドに対する僕の忠誠心と愛情が、それを許すことはできない。
バンドに残って自分を抑えれば自分の良心が疲弊し、自分の誠実さが蝕まれてしまう。僕の脱退でバンドに被害が及ばず、自分の意見を自由に言えることを願っている」
またマーシャルは、クリエイティブなプロジェクトだけでなく、様々な問題について議論したり執筆することも楽しみにしていると述べている。
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