リンゴ・スター、作曲はまずドラムを一人だけで叩くことから始めていると語る

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本日4月1日に新作『ポストカーズ・フロム・パラダイス』をリリースしたリンゴ・スターは、新作の楽曲をまずはドラム演奏だけで書いたことを明らかにしている。

リンゴは新作を自身が率いるオールスター・バンドで制作しており、楽曲はバンドのほか、さまざまなゲスト・ソングライターとの共作となっていて、制作はロサンゼルスにある自身の自宅スタジオで行われたという。ゲストにはジョー・ウォルシュ、ベンモント・テンチ、デイヴ・スチュワート、アン・マリー・シンプソン、リチャード・マルクス、エイミー・キーズ、ピーター・フランプトン、ネイザン・イースト、グレン・バラードらが参加している。なお、現在のオールスター・バンドはトッド・ラングレン、スティーヴ・ルカサー、グレッグ・ローリー、リチャード・ペイジ、ウォーレン・ハム、グレッグ・ビソネットというものになっている。

NMEの動画インタヴューに応えたリンゴはほかのミュージシャンに参加してもらう前にはまずはドラムだけで曲を書いたと説明している。

「そもそもプロトゥールスで曲を書く時にはいちいち(ファイル保存用に)音源に名前をつけなくちゃいけないんだよ。だからこの曲のもともとの名前は"cloud funk"というもので、これがきみの訊いてるヴァン・ダイク・パークスと一緒にやった曲、つまり、"バンボーラ"になったわけなんだけどね。それと"claps"、これはその後に"ブリッジズ"になったんだよ。まあ、だから、これが単純にぼくのやり方なんだよ。まずは自分だけでなんか適当に始めてみるんだ。ドラムを叩いて、誰もいないし、曲もまだないんだけど、そのうち(ドラムを叩く仕草を続けながら)『あっ、ヴァース思いついた……コーラスができた……』って感じで、ちょっとテンションを上げてって、『よし、締めになだれ込むぞ』ってなるんだよ。だから、その時の気分のままにやってるだけで、これまでそれだけでうまくやってきたんだよ」

また、健康の秘訣について次のように語っている。

「つまり、ぼくは大好きなことをやってて、それが自分を前に進めてくれてるんだよ。それにぼくは今も元気だし、ジムに行ったりして体調も整えてるからね。だから、自分が元気でいられるようにやれるだけのことはやってるよ。ドラムに関しては、今もいまだかつてないくらいにツアーをやり続けてるし、その目的はやっぱりバンドやミュージシャンのみんなと演奏をやるためっていう、それだけだよね。そうやって一緒に演奏して、曲も一緒に書いたりしてるんだよね」

なお、リンゴは今年の4月にロックンロール名誉の殿堂入りを予定しているが、昨年NMEに対してロックンロールが消えることはないと次のようにも語っていた。

「ぼくはボーイ・バンドが歌ったり踊ったりするのは特に好きじゃないんだけどね、せめてもの救いになっているのは、いつでも地道に活動してるバンドはいるってことなんだよ。いつだってどこかでライヴをやってるバンドはいるし、最後にはそういうバンドが大きく注目されるんだよ」

(c) NME.COM / IPC Media 2015
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