エリック・クラプトンとジョージの息子のダニー、ポール、リンゴ、トム・ペティ、ジェフ・リン、ラヴィ・シャンカール、モンティ・パイソンなどなど、彼と人生の時間を共にした人たちがそれぞれの形で愛と哀しみとリスペクトを鳴らす空間は、音楽史的にどれだけ貴重な映像だとしても、「記録」ではなく生きた感情として共有すべきもの。だから、劇場という他の人と分かち合える場で観られることは、本当に素晴らしい体験だ。と作品を観てつくづく思った。
20年前、クラプトンが中心となってロイヤル・アルバート・ホールで開催された追悼コンサート『コンサート・フォー・ジョージ』。映像作品として既にリリースされているけれど、ジョージ・ハリスン生誕80年を機に日本で初めて、映画館にて特別公開された(当時クラプトン来日時に一夜だけのプレミア上映会が行われたそう)。
出演者たちがジョージの音楽を演奏することでもっと深く彼を知れたり、いかに新しい発見に溢れているかを語ったり、音楽監督がクラプトンだからこその視点もさすが。追悼という畏まった厳粛さではなく、心から素直に溢れ出す真心や愛が美しい。
こちらは、“ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス”の映像。
初めて映画で観る方は、映画のあとにお楽しみください。
●7.28(金)〜TOHOシネマズ シャンテ ほか全国順次公開。詳細はこちら。
https://www.culture-ville.jp/concertforgeorge
コメントもたくさん寄せられています。
https://www.culture-ville.jp/comments
『ロッキング・オン』8月号には、ザ・ビートルズの4人が語ったインタビューも掲載中。
ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。