その強烈なステージ衣裳とパフォーマンスで知られるグワァーは昨年急死したヴォーカルのオーデラス・ウランガスことデイヴ・ブロッキーの父親から訴訟を起こされていることが明らかになっている。
デイヴは昨年3月にヴァージニア州にある自宅で亡くなっているところを発見されたが、検死の結果によりヘロインの過剰服用が死因だったことが明らかになっている。その後、バンドには元メンバーのマイケル・ビショップがヴォーカルに復帰して活動を続けているが、ここにきてデイヴの父親ウィリアム・ブロッキーはバンドがデイヴの遺灰やベース・ギター、アートワークなどを不当に利用しているとして、バンドに対して訴訟を起こしているとNBCニュースが伝えている。訴えはヴァージニア州リッチモンドで起こされていて、父ウィリアムは慰謝料100万ドル(約1億2100万円)とさらに損害賠償金を要求しているという。
父ウィリアムによれば、デイヴが最後に参加したツアーの報酬の取り分も未払いのままになっている上にバンド側はデイヴの名前を遺族側の許諾なしに営業目的で使っているとのことで、さらに葬儀の後にデイヴの遺灰を不法にバンド側が取り上げてしまっていると訴えている。
父ウィリアムは昨年5月にデイヴの遺灰を取り戻そうと遺灰が保管されている建物に赴いたところ、門前払いを受けたと訴状で明らかにしていて、その後「息子の遺灰の一部はクレジット・カード会社のディスカヴァー社のロゴの入ったビニール袋に無造作に入れられた状態で送りつけられてきた」という。さらに訴状でウィリアムは「デイヴ・ブロッキーの死の直後から、残されたグワァーのメンバーはデイヴ・ブロッキーの死を現金化していく方策をただちに実行に移していった」と訴えている。なお、訴状では現バンド・メンバーのほか、バンドのマネジメントのスレイヴ・ピットも被告として訴えられている。
なお、デイヴはグワァーにとって唯一のオリジナル・メンバーとなる存在で、昨年8月にはデイヴのステージ衣装を燃やすという、バイキングの風習にまつわるセレモニーも死後初となるツアーの前に行われていた。
グワァーは2013年に13枚目のアルバムとなる『バトル・マキシマス』をリリースしていて、昨年で活動30周年を迎えていた。グワァーのキャラクター設定では、デイヴことオーデラス・ウランガスはスカムドジアという惑星で組み立てられ、430億歳になっていたという。オーデラスはアント・リックという剣を司り、グワァーのラインナップでは唯一、ギタリストからベーシスト、そしてヴォーカリストへと変遷を遂げた人物とされていた。