THE TURTLES JAPAN、未知のライヴを即レポ! 実験と発明の初ツアーを観た!

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KAMEDA(音楽プロデューサー・亀田誠治)、YAMAMURA(flumpool・山村隆太)、SAKAI(flumpool・阪井一生)によって結成され、ドラムにJINGUJI(レミオロメン・神宮司治)、ピアノ&キーボードにISOGAI(シンガーソングライター・磯貝サイモン)を迎えたTHE TURTLES JAPANが、初の東名阪Zeppツアーを開催した。RO69では、その東京公演となった2015年4月21日のZepp DiverCityでのライヴの模様を、ライヴ写真とレポートでお届けする。

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そうか、KAMEDA師匠がいるからTHE TURTLES JAPANだったのか、と開演の20秒前まで気付かなかったのはどうかしているが、シングル『It's Alright!』に続くこの4月のアルバム『ELECTRONIC HUMANITY』でデビューを飾ったスーパーバンドによる、初めてのツアー。Zepp Nagoya(4/15)、Zepp Namba(4/17)を経て辿り着いた、Zepp DiverCityである。エレクトロニック・ダンス・ミュージック(EDM)とロックの融合、というより、EDMとロックを衝突させてまだ見ぬ化学反応を見届けるような、華やかでありながらも極めて実験的なプロジェクトであることが伝わるステージであった。

背景一杯のLEDスクリーンにはCG映像がスクロールし、マッシヴなEDMイントロと夥しいレーザーが溢れる中、ライヴメンバー5人が登場する。豪奢な羽飾りを纏ったYAMAMURA(Vo)は、この導入部から「準備はいいかーっ!?」とシャウト混じりの声を上げて“It's Alright!”に向かっていった。ISOGAI(Pf・Key)が操るけたたましいシンセフレーズ、そしてJINGUJI(Dr)が持ち込む生の躍動感。その分厚い音の壁を、SAKAI(G)による情感豊かなギターソロが搔い潜って来る。豪快なダンスロックサウンドと、優しいメロディのコントラストがまたユニークだ。

その直後、滑らかにコードが変化し、楽曲と楽曲をシームレスに繋ぐインタールードが差し込まれる。YAMAMURAが「どーもこんばんはトーキョー! 短い時間だけどよろしくな!」と挨拶を投げ掛けて向かうのは、賑々しくオーディエンスのクラップを誘うブギーチューン“10/10”だ。EDM×ロックなら4つ打ちだろう、という思い込みを、気持ちよく裏切ってくれる。アルバムの曲順どおりにパフォーマンスを行いながら、DJミックスのようにノンストップで駆け抜けるアイデアといい、THE TURTLES JAPANのミクスチャー感覚はライヴの場においても驚きに満ちている。

和の情緒を伝える曲調に、YAMAMURAの狂おしいファルセットが映える“風花”は、KAMEDAの太く重いベース音が前面にせり出した人力ダブステップだ。流麗なドラムンベースのインタールードをSAKAIのギターサウンドが引き裂き、今度は華やかな“十二単”が繰り出されていった。ISOGAIがヴォコーダーを用いて「THE TURTLES JAPAN!」のコールを巻き起こす自己紹介の一幕では、なぜかKAMEDAが2リットルのペットボトルで水を一気に呷るというパフォーマンスも敢行されて楽しい。《アブラカダブラデメビグ》のおまじないをオーディエンスに委ねる“AB LOVE LOVE”、そしてYAMAMURAがバンドロゴ入りの扇子を振り回して煽り立てる“JAPANESE SPIRITS pile-up”と、右肩上がりのライヴ空間を形成していった。

本編はチャントの如き雄々しいコーラスを巻き起こす“ELE!!!”で締め括られたが、ここまでに披露された楽曲の断片が次々に現れるトラックの中でアンコールに応え、ISOGAIもギターを握る編成で“五重奏”へ。最後にはもう一度“It's Alright!”のコーラスを大合唱し、今回のステージは幕を閉じた。エフェクターの使い方なども音源とはまったく異なる、想像以上にライヴ感豊かなステージであった。それゆえ音のバランスはまだ手探りだったが、何しろこのスター揃いのバンドで、新しい発明に躍起になっているところが最高である。なお、この日の模様は5/24に、BSスカパー!にてオンエア予定なので、そちらもぜひお楽しみに。(小池宏和)

■セットリスト

-OPNING APPEARANCE-
01. It's Alright!
-INTERLUDE (LEAD TO ACT)-
02. 10/10
-INTERLUDE (ACT ON INSTINCT)-
03. Jerassic
-INTERLUDE (TRUST YOUR HUMANITY)-
04. 風花
-INTERLUDE (LOOKING FOR THE TRUTH)-
05. 十二単
-TTJ ~THIS IS WHO WE ARE~-
-LOVE CALL & LOVE RESPONSE-
06. AB LOVE LOVE
-INTERLUDE (ASK YOUR SPIRIT)-
07. JAPANESE SPIRITS pile-up
-INTERLUDE (ETERNAL ELE!!!)-
08. ELE!!!
-REBOOT & CONTINUE-
09. 五重奏
-INTERLUDE (EVERYTHING IS GONNA BE ALRIGHT)-
10. It's Alright! (Reprise)

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