阿部真央、「母子の健康に細心の注意を払いながら」ツアー完走! ファイナルを即レポ
2015.06.01 21:30
3月より全国ツアー「阿部真央らいぶNo.6」をスタートさせた阿部真央。その最終公演が、2015年5月31日、東京国際フォーラム ホールAにて開催された。RO69では、この模様をライヴ写真とレポートでお届けする。--------------------------「妊娠3か月の状態で(ツアー開催を)発表したときに、おめでとう、という声もたくさん頂いたんですけど、心配とか批判の声もあって。それは当然と思って受け止めたんですけど」「妊娠してるからあのツアーは良くなかった、って言われるのは、皆さんに申し訳ないし。生まれてくる子供にも胸を張れないなって。だから無理をせず、完走出来て本当に嬉しいです」。本編の終盤、そんなふうに語る阿部真央は、とても大きく見えた。新しい命を宿した彼女のお腹が大きく見えたから、ということだけではなく、強い意志をもって果たしてきたひとつひとつの決断が、彼女自身を人としてアーティストとして、とてつもなく大きく育てている。そのことがとても良く分かるステージであった。
新作『おっぱじめ!』を携えた全国23公演「阿部真央らいぶNo.6」のファイナルは、東京国際フォーラムが舞台だ。阿部真央含め総勢7名のバンドが、ふくよかで馬力の高いダンスサウンドにホール内のオーディエンスを引き込む新作曲“這い上がれMY WAY”からスタート。あべまは「巡り巡ってただいまトーキョー!!」と鮮烈な挨拶も交えながら、“ふりぃ”や“走れ”といった往年のアルバム曲を投入して攻め立てる。1/4の入籍、そして自身の誕生日の2日後である1/26に妊娠が明らかになったことを改めて報告すると、「皆さんの気持ちを考えると、って言うと厚かましいですけど、ツアーの中止とか考えられなくて。幸い、リハーサルからどんどん調子が上がり、全23公演で体調が優れなかった日は1日もなく」「母子の健康に細心の注意を払いながら、って言ったでしょ。これが我々の考える、細心の注意です(笑)」と、ステージ上に運び込まれた椅子を指し示すのだった。
というわけで、椅子に腰掛けながらじっくりと聴かせるブロックへと向かうのだが、豊穣なバンドサウンドから一転して繊細な情感を描き出す“深夜高速”や、静謐なピアノ伴奏のみの“words”が美しい。“always”に“いつの日も”と、新旧の楽曲を並べて普遍的な愛の形を伝える一幕も引き込まれるし、バンドが一丸となってサウンドを足したり引いたりしながら、一本のライヴに大きな抑揚のドラマをもたらしてゆくのである。まさに新しい笑顔を抱きしめにゆくような“Hello Jewelry Smile”は、チャーミングなリズムとメロディに彩られた、心ごと弾ませるナンバーだ。客席一面にタオルが振り回され、ヒューヒューと楽しげな声も上がるフォークパンク風の一曲“メールのお尻にハートマーク”の後には、メンバー紹介を挟み込む阿部真央初のメドレーを展開。そしてギターサウンドが熱く吹き荒れる“モットー。”以降は、シングル曲連打のラストスパートへと向かうのだった。
冒頭に紹介したMCを経て、本編は“ロンリー”で締め括られる。例によって盛大な「あーべーま!」「お!!」コールに導かれ、ステージ後方のドアから「はーい! 今出まーす!」と再登場したエプロン着用のあべまは、本人が言うところの「新妻風コスプレ」。言葉や表現は率直で飾り気がないけれど、こういうサービスは本当に抜かりない。ユーモラスなフックが弾ける“麹町”や、家族への深い思いを伝える“それぞれ歩き出そう”をここで披露する。ダブルアンコールでは、“相模ナンバーのグランドキャビンに乗って”の音源で歌詞が伏せられた部分を明かすと、「私も母親になろうとしていて、これから寄り添い方が変わってくる曲なんだろうなと思います」と歌われる“母の唄”でフィニッシュだ。今だからこそ、の特別なエネルギーを振り撒く、濃密な2時間40分であった。新しい命を守り育てる彼女を、温かく見守りたい。(小池宏和)
[SET LIST]
01. 這い上がれMY WAY
02. 優しい言葉
03. ふりぃ
04. 春
05. 走れ
06. 深夜高速
07. words
08. じゃあ、何故
09. 天使はいたんだ
10. always
11. いつの日も
12. Hello Jewelry Smile
13. Marry me baby I love you
14. メールのお尻にハートマーク
15. (メドレー)
1) ポーカーフェイス
2) I wanna see you
3) (メンバー紹介)プレイボーイ
4) 世界はまだ君を知らない
16. モットー。
17. Believe in yourself
18. ロンリー(Encore 1)
19. 麹町
20. want you DARLING
21. それぞれ歩き出そう(Encore 2)
22. 相模ナンバーのグランドキャビンに乗って
23. 母の唄