ピエールの呼びかけに集う、豪華競演のカオティックナイト! ピエールフェスをレポ!

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2015年6月7日、TOKYODOME CITY HALLにて開催されたピエール中野主催フェス「ピエールフェス2015」。RO69では、この模様をライヴ写真とレポートでお届けする。

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凛として時雨のドラマー、ピエール中野が主催する年に一度のイベント「ピエールナイト」が、今年は「ピエールフェス 2015」と名を変えTOKYODOME CITY HALLで開催された。2011年にスタートして以来、中野の幅広い交友関係と音楽的嗜好を物語るような、ジャンルレスなラインナップで人気を博してきた当イベント。この日も開場と同時にフロア下手側のDJ STAGEでスタートした中野のDJアクトから、嵐→TUBE→キュウソネコカミと多彩なアーティストの楽曲が鳴り響き、自由で無秩序なムードが場内いっぱいに充満していく。

ピエール中野の開会宣言を経て、MAIN STAGEに現れたのは神聖かまってちゃん。“コンクリートの向こう側へ”でゆったりと幕を開けたのも束の間、“ねこラジ”“あるてぃめっとレイザー!”とハードな曲を畳み掛け、フロアをヒートアップさせていく。「足にヒビ入った!」と片足を引きずりながら暴れ回るの子を筆頭に、メンバー全員が爆音と絶叫を響かせまくる破天荒なパフォーマンス。ラスト“ロックンロールは鳴り止まないっ”と“ぺんてる”の連打で目も眩むようなエモーションを描き出し、の子がスタッフに抱えられてステージを去るまで、まるで剥き出しのドキュメントを見せつけられているような圧巻のステージだった。

続いてDJ STAGEには、the telephonesの石毛輝&ノブこと岡本伸明が登場。JUNIOR SENIORやLate of the Pierなどの洋楽レパートリーに自らの楽曲を織り交ぜ、極上のダンスレイヴ空間を築いていく。石毛のシャウト、ノブの派手なダンスパフォーマンスもあいまって、フロアの高揚感はうなぎ上りに上昇していった。

2組目のライヴアクトは、清 竜人とその妻たちによるアイドルユニット、清 竜人25。サイリウムが揺れるフロアに笑顔を振りまく婦人たちはキュートなことこの上ないが、なんと言っても驚きは、荒々しくソウルフルな歌声を響かせながら、華麗なステップを踏んでみせる清 竜人その人だ。繊細でオーガニックな歌声を響かせていたかつての彼とは別人と思えるほどの弾けっぷり。しかし、MCになる度に一目散にステージ袖に引っ込む姿や、ポップの極みとも言えるようなサウンドのクオリティは、彼の奥ゆかしい人柄と非凡な才能を確かに象徴している。5月末にリリースしたばかりの新曲“Mr. PLAY BOY…♡”も披露して、完全無欠のショウを全う!

「こう見えてDJ歴18年半。だけど曲と曲を上手くつなげるスキルはないから、自らダンスしてカバーします!」とDJアクトをスタートしたのは、掟ポルシェ。アップリフティングなアイドルソングを次々と畳み掛け、フロアを縦横無尽に駆け回っていく。女性客に抱きつこうとしたり、男性客にヘッドロックをかましたりと、まさに掟破りのパフォーマンスの連続で、オーディエンスの悲鳴と歓声を浴びまくっていた。

続いてMAIN STAGEには、ホストのピエール中野が登場。ステージ中央のドラムセットに構えると、凛として時雨の“Telecastic fake show”の音源に合わせてダイナミックなビートを打ち鳴らす。その後は、Perfumeの“レーザービーム”、NHKの教育番組『いないいないばぁっ!』の“ぐるぐるどっか~ん”、唱歌“どんぐりころころ”の楽曲に合わせてドラムパフォーマンスを披露。シュールな選曲にも関わらず、確かなドラミングでパワフルかつスリリングなロックアクトに成立させてしまう手腕がすごい。さらに中野のインプロヴィゼーションユニット、カオティック・スピードキングのメンバーであるtakuto(G/ex. about tess)と井澤惇(B/ex. LITE)を迎えての“SORA”を経て、スペシャルゲストの木村令志(Dr)と石毛輝&ノブも加えた6人編成による15分強のジャムセッションを展開。鋭いノイズと爆音をフロアに突き刺して、フロアを震撼させていった。

ここまでDJ STAGEとMAIN STAGEから休みなく音が届けられてきた「ピエールフェス」も、ここで小休止。30分間の転換を経て、トリに登場したのは大森靖子である。しかも、バックに直枝政広(G/ex. カーネーション)/畠山健嗣(G/ex. H MOUNTAINS)/tatsu(B/LÄ-PPISCH)/奥野真哉(Key/ex.ソウル・フラワー・ユニオン)/ピエール中野を従えてのバンド編成だ。凄腕のバンドメンバーによる極彩色のアンサンブルに乗せて、パワフルな歌声を響かせていく大森。真っ白なドレス姿で少女のように舞い踊りながらも、激情の塊のような歌を全力でぶつけていく姿にフロア中が釘づけになる。特に圧巻だったのは、アコギ弾き語りでの“魔法が使えないなら”を経て、ポエトリー・リーディングのような歌を届けた“春の公園(調布にて)”。絶唱やファルセット、囁き声などの様々な唱法を使い分けながら、残酷さとメルヘンが入り混じる壮絶な世界を繰り広げていった。

最後は中野によるクロージングDJで約5時間に及んだイベントは終幕。「また来年もやります!」と宣言していたことだし、来年も当イベントならではのカオティックなサウンドの競演を期待したい。(齋藤美穂)
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