BRAHMAN、20年前の完全再現ライヴでシェルター震撼! 「尽未来際〜開闢〜」初日レポ

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BRAHMANが8月から11月にかけて行う「『尽未来際』20th Anniversary Live」その第1弾「尽未来際 ~開闢~」の初日が、2015年8月9日、下北沢SHELTERにて行われた。RO69では、この模様をライヴ写真とレポートでお届けする。

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バンド結成20周年を迎えたBRAHMAN。11月まで「尽未来際」という名を冠したライヴを3つのシリーズに分けて行う予定だが、その第1弾「開闢」の初日が下北沢シェルターで行われた。「え、あのBRAHMANがシェルターで!?」と、明らかに小さなハコでのライヴに驚く人もいるだろう。なにせ「開闢」のコンセプトは、20年前と同じ日程、同じ都内の会場で3本のライヴを行うというもの。もちろんチケットは即完、開演前から濃密すぎるほどの熱気と期待感が場内に満ちていたのだが、そんなこちらの期待値をはるかに超えたステージを、BRAHMANの4人は見せつけてくれた。

開演時刻の19時、ふらりとステージに現れたのは、ゲストの小河原良太(JIGHEAD / ex. THE POGO)。中央の椅子に腰掛けると、トレードマークの赤いテレキャスターを掻き鳴らして“DEAD FISH BLUES”“セキセイインコ”などのJIGHEADのナンバーを届けていく。バンド編成でも十分に訴求力のある楽曲が、弾き語りで披露されることにより、グッと生々しさを湛えて胸に迫ってくる。中でも小河原のしゃがれ気味のボーカルは、ブルースの真髄を剥き出しで伝えているようだった。「BRAHMAN、20周年おめでとう。そういえば俺がやってるJIGHEADっていうバンドも今年で20周年なんだよ」と同じ時代を生き抜いた仲間だからこそのアプローチでBRAHMANの20周年を祝いつつ、熱のこもった演奏で超満員のオーディエンスを惹きつけたアクトだった。

そして20時過ぎ。客電が落ちてお馴染みのSEが鳴り響き、RONZI(Dr)、MAKOTO(B)、KOHKI(G)が登場。KOHKIのギターからあのオリエンタルな旋律が奏でられると、「うおぉ!!」「マジで!?」といった絶叫がフロアのあちこちから沸き起こる。おもむろにTOSHI-LOW(Vo)が現れて楽曲に雪崩れ込むやいなや、一糸乱れぬオイコールとシンガロングで大沸騰! ここでは曲名掲載は控えるが、会場にいた誰しもが感嘆の声を上げずにはいられない劇的な幕開けで、場内の熱気は一気に最高潮へと到達してしまった。

その後も楽曲を重ねるごとに場内はヒートアップ。イントロが鳴るたびに驚きの声が上がるフロアでは、興奮を抑えられないといった様子のオーディエンスによるモッシュとダイヴが激しさを増していく。それを牽引するバンドの演奏も、みるみる凄まじいものに。前のめりなビート、眩いギターフレーズ、パワフルな歌声を全力で叩きつける4人の姿は、まるで結成当初の、初期衝動にあふれたバンドの姿を体現しているようだ。……と思いきや、なんと中盤では普段めったに喋ることのないMAKOTOによるMCが! 「明後日は下北沢Club251で、その次の日は新宿ANTIKNOCKでライヴします」と今後の告知をした後にTOSHI-LOWが「20年前のMCの完コピでした」と付け加えると、フロアから大きな拍手が沸き起こったのだった。

ここで種明かしをしてしまうと、実はこの日のステージは20年前の完全再現版。曲順からMCまで含めて、20年前のライヴを再現していたのだ。これは、長年のファンはもちろん、最近ファンになったオーディエンスにとっても嬉しすぎるサプライズであろう。もちろんサウンドは20年間の歳月を感じさせる重厚感のあるものだが、それを最新の楽曲ではなく初期の楽曲のみで伝えようとする姿勢が、これまでもブレない信念とともに孤高のサウンドを鳴らし続けてきたBRAHMANらしい。全11曲、約40分のステージを終えると、「20年前も、今日も、たった30分のライヴに全力で命を賭けるBRAHMANの21年目が始まりました」と告げて颯爽とステージを去ったTOSHI-LOW。その背中に、拍手が贈られたことは言うまでもない。

この後、11日の下北沢club251/12日の新宿ANTIKNOCKで「尽未来際 ~開闢」を終えると、9月29日からは20周年記念ライヴ第2弾となる全国ツアー「尽未来際 ~畏友~」がスタート。初日からこれだけ衝撃的なライヴを展開した彼らのことだから、今後もたくさんのドラマを全国で刻んでくれることだろう。ちなみに、この日は20周年記念ライヴ最終章として11月14・15日に幕張メッセで開催される「尽未来際 ~尽未来祭~」の第1弾出演アーティストも発表。BRAHMANだからこそ集められたと思える豪華メンツに胸が躍るとともに、ここからさらに加速度を上げて疾走していくであろうBRAHMANから目が離せない。(齋藤美穂)

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